【キラークイーン】ユーザーアクセス大爆発に対して備えるべき4TIPS

 はじめに:

「こんばんわ、503です。」

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ウェブサイト担当者であれば悪夢の様に感じるでしょう”50x”

意味は、人数多すぎて入れませんぜ。(ざっくりですが)

良きコンテンツ・サービスを提供し続ければいつかはユーザー爆発が起きます。

でもサーバーダウンすれば、開店休業状態です。

せっかく訪問してくれたユーザー達も、ため息をついてかえってしまいます。

”バイツァ・ダスト!”

と時を巻き戻す事はもちろんできません。

でも、ユーザー爆発はいつ起きるかわからない。

だからあきらめよう、では不正解です。

今回はユーザー爆発に関して学んでいきましょう。

1:プレス砲のタイミングを知る

るユーザー爆発の要因として、良く言われるのはプレスによるユーザーアクセスの倍増です。

これは一時的ながら、テレビ>SNS>WEBメディア>新聞>雑誌 の順に怒濤のアクセスが発生します。

これらは、取材やリリース担当の人と懇意に確認をする事が重要です。

テレビ・新聞・雑誌であればある程度の時間差による発生をします。

しかし、SNSやWEBメディアであるとストック記事に内包されてしまうと全くタイミングが読めなくなるリスクがあります。

そうした時に、乗る半日前には教えてほしいと事前に約束を取り付ける事が重要です。

また、前段のメディアに関しては、過去に掲載された事がある企業にどの程度の影響があるのかを確認すると教えてくれる可能性があります。

事前に、予測値を弾き出し多めに拡張をする事が必須となります。

予測値より多く受け、スカスカである方が

アクセスできずに追い返すよりも断然に良いと言えます。

だって、ユーザーにとっては、見込みの数値は見えていない訳ですから。

2:コンテンツを軽くする

コンテンツが重ければ読み込みの多く発生します。

機能拡張や利便性追加の上でどんどんとソースコードや

取得するAPI等が増えていく事は良くある話です。

しかし、その重さがトリガーとなりユーザーアクセスの停止につながるリスクがあります。

コンテンツは軽く作成し、デザイナー・プログラマーと調整を行う事。

定期的に見直しをする習慣を持つ事が重要です。

3:コンティンジェンシープランを策定する

コンティンジェンシープランとは、災害時や不測の事態に対して対応する緊急マニュアルの事です。

ユーザー爆発に伴う問題としては、

”そもそも落ちてしまった時のマニュアルがない”という事がひとつあります。

・わざと落とす

・どのくらい来たら落ちるのかを予測する

・復旧の段取りをマニュアル化する

長期的に落ち続ける状況では、実は一旦お詫びをして閉じてしまい

サービス拡張に勤めるというのも一つの判断であると言えるでしょう。

これらを実施するタイミングとしては、

サービスによりけりですが、夜間帯に実施する事がふさわしいです。

サーバーがダウンし続けている状況で、拡張を考えるというのは、

9月1日の早朝に、夏休みの宿題をしている様な状況です。

その為、安定稼働している時に、ある程度計画性をもって検討をする事をお勧めします。

4:プチダウンをしっかりとチェックする

さて、最後の項目でありますが

プチダウンに関してチェックが甘い事が、ユーザー爆発でサービスが壊れる要因として上げられます。

じつは、小さなダウンと復旧が発生した際にはgoogle Analitics では解析できない事があります。

プチであれば、

1:ユーザーが一時的に増える

2:ユーザーが一気に減る

そんな表示のされ方になり、

Twitterで紹介された時と似た様な表示となってしまいます。

プチダウンは、言うなれば最後の警告文です。

自社サービスを10分に一回巡回している様な人は稀です。

と言うことは、警告は実は無視されている様な状況だと言えます。

UptimeRobot http://uptimerobot.com

等のサービス監視ツールの導入は必ず実施して下さい。

上記のツールは、ページごとに実際に

きな臭いにおいを探知してくれます。

まとめ:

アクセスを増やしていけば、

プロデューサーが知らない間に、ユーザーアクセスの爆発は起きる可能性が増えます。

また、マーケットフィットされたアプリケーションであれば広がる時は、本当に一瞬で一気に広がると言われています。

まずは、

1プレスの時期を知り約束を取り付ける

そして、

2コンテンツを軽くする

それでも、発生するリスクはゼロにはできないので

3コンティンジェンシープランを作り

4プチダウンをチェックする

上記を実施致しましょう。

皆さんのビジネスの成功を願ってます。

【FaceBook危機】あなたのビジネスは大丈夫?アルゴリズム変更で崖っぷちに

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@:はじめに

ビジネスにおいて、環境の変化への適応というのは必須条件です。

環境変化を予測し、適応を早めた人が成功するのは世の常です。

世間が「アイス・バケツ・チャレンジ」で氷水をかぶっている頃、多くのWeb担当者も氷水をかぶりました。

Facebookのアルゴリズム変更である。

変更の内容と、海外の動向に関してまとめたい。

1:数度目の心変わり

聡明な読者の方々は、いつもの事だろうと達観しているだろう。

Facebookのアルゴリズム変更は、今回が初めてではない。

前回は、スパム対策としてニュースフィールドの変更を行った。

http://newsroom.fb.com/news/2014/04/news-feed-fyi-cleaning-up-news-feed-spam/

しかし、前回のアルゴリズム変更とことなり、今回は記事の書き方にまで言及する変更となっている。

バズメディアとそれに付帯する粗製濫造のメディアが要因ではないかといわれている。

ニュースフィールドは自分の興味があるものが優先的に表示されるシステムだが、逆に興味を引く二特化しすぎてしまったが為に、Facebook側からいらないコンテンツだと判断されてしまった訳だ。

2:海外における意見

Bloombergにおいては、以下の意見が出ています。

・バイラルメディアの死に関しては時期尚早である

・ただ、多くのメディアは一時的に減少傾向になる

・出版社等が優位性を持つ可能性がある

http://www.bloomberg.com/news/2014-08-26/facebook-s-click-bait-clampdown-won-t-kill-viral-websites.html

Re/codeにおいては、以下の意見が出ています。

・Facebookは与えてくれる可能性もあるが、全てを奪う可能性もある

・前回のアルゴリズム変更により大幅な変更があり75パーセントもPVが減った

・しかし、理由を確認し対策を打ったところ通常通りまで戻った

・変化を注視しておければ、減少対策だけでなく増大させる可能性も持っている

http://recode.net/2014/08/31/why-building-a-web-business-built-on-facebook-is-so-scary/?utm_source=facebook&utm_medium=social

3:取るべき対策

取るべき対策は以下の通りである。

①釣り記事と判断されないタイトル付けを行う。

前回のスパム対策アップデートと同じく、PVを稼ぐ為だけの記事に対しての流入を避けるという事が名言されている。

クリックしたいという欲求を誘わなければ、クリック率は低下してしまうが、従わなければ表示されないというジレンマがある。

扱っているコンテンツにもよる部分があると思うが、コンシューマーへのシェアを促進させたいのであれば、外してはいけないコンテンツは一般的な記事にする。

逆に、おもしろ投稿やちょっとしたニュースで釣り記事の判断がどの程度になるのか体感で図って見る事をお勧めしたい。

②画像のみの表示をやめる・少なくする

ページ流入を図りたい場合には、画像のみの表示をやめる事が求められている。

culinarian-new

上記の様な画像からURLに飛ばすのをやめて
atlantic-seafood2

本文表記も含めた内容への変更が必須だ。

③別の流入を考える

オーガニック流入を減らし有料を増やすといったことや、スパムアップデートなどFacebookのみの流入のビジネスモデルであった場合、Facebookによってビジネスを止められてしまうリスクがある。

減少してからの対策よりも、別の流入や継続した参加が望める方法を検討する時期が来たと言えるだろう。

例えばニュースサイトであれば、iphone利用を高める為にアプリ化を行ったり、大幅な改変が見込まれない別のSNSにおいて運用を開始する事も一つの方法だろう。

④ビジネスの方向転換を行う

そもそも論となってしまうが、一つの場所に軸足を置きすぎてしまった場合にその場所が崩れされば同じくしてビジネスも立ち行かなくなってしまう。

これは、アルゴリズム変更だけの問題ではありません。

Facebookの利用者が減少するかもしれません。

自分のビジネスにおいてFacebookユーザーとマッチしなくなるかもしれません。

広告に関する法律が改正され、ネットでの広告が禁止されるかもしれません。

多くのIfを考えて対策を実施する事が必須です。

まとめ:

1:数度目の心変わり

・4月にもスパム対策のアルゴリズム変更を行った

2:海外における意見

・今に始まった事ではないが、多くのメディアは減少傾向になる危険性がある

・アルゴリズムの変更は減少になる危機をはらむが、理解できれば増加にも繋がる

3:取るべき対策

①新アルゴリズムに適応させる

・体感値で何がリーチするか確認する

・画像のみの表示からリンクへ飛ばすのをやめる

②転換を図る

・別のSNSからの流入を図る

・ビジネスの転換を行う

※若干題名をバズっぽくしてみました。おそらく今回のアルゴリズム変更でNGとなるラインはもう少し釣りな感じの記事だと思います。

2014年上半期世界で最もシェアされたバイラルコンテンツトップ30を徹底分析

ソーシャルメディアを駆け巡るバイラルコンテンツ。

本日は、News Whipsが公表したデータ(Business Insider)を基に、バイラルコンテンツの2014年上半期トップ30から見えるソーシャルメディア上のトレンドを暴き出します!

2014年上半期トップ30

カウントーーー、アップ!!!

1. 「あなたが住むべき州は?」

ソース:buzzfeed.com

原題:What State Do You Actually Belong In?

Facebookいいね!:1,207,692

Facebookシェア:872,543

Facebookコメント:1,687,804

ツイート:15,055

2.「あなたが本当に選ぶべきキャリアは?」

ソース:buzzfeed.com

原題:What Career Should You Actually Have?

Facebookいいね!:1,149,226

Facebookシェア:817,531

Facebookコメント:1,018,004

ツイート:14,146

3.「あなたはどのロックバンドタイプ?」

ソース:buzzfeed.com

原題:Which Classic Rock Band Are You?

Facebookいいね!:914,619

Facebookシェア:894,633

Facebookコメント:889,271

ツイート:4,367

4.「あなたが住むべき都市は?」

ソース:buzzfeed.com

原題:What City Should You Actually Live In?

Facebookいいね!:744,235

Facebookシェア:581,705

Facebookコメント:1,298,714

ツイート:26,412

5. 「彼女がステージに上がった瞬間、その場にいた誰もが驚愕。こんなことが起こるなんて予想もしなかった!」

ソース:petflow.com

原題:She Walked Out On Stage And Blew EVERYONE Away. I Never Expected This, Astonishing!

Facebookいいね!:1,252,782

Facebookシェア:892,118

Facebookコメント:344,544

ツイート:5,131

6.「『リンダ、聞いて、聞いて、聞いて!』カップケーキを巡る子供と母親の討論」

ソース:kfor.com

原題:Toddler argues with mother over cupcakes; ‘Listen, listen, listen, Linda!’

Facebookいいね!:1,216,704

Facebookシェア:547,294

Facebookコメント:558,060

ツイート:5,176

7.「これが世界で最も危険な道。でも本当にショッキングなのはその最終地点だ」

ソース:viralnova.com

原題:This Is Possibly The Most Dangerous Trail In The World. But The Shocking Part Is Where It Leads.

Facebookいいね!:845,672

Facebookシェア:338,260

Facebookコメント:880,119

ツイート:7,751

8.「あなたはどの架空の動物タイプ?」

ソース:buzzfeed.com

原題:Which Mythical Creature Are You?

Facebookいいね!:610,941

Facebookシェア:752,405

Facebookコメント:646,199

ツイート:4,244

9.「Hood基地で銃撃事件」

ソース:theblaze.com

原題:Report: Shooting at Fort Hood

Facebookいいね!:1,081,960

Facebookシェア:406,011

Facebookコメント:397,247

ツイート165

10.「イスラム教の女性の扱いに関して発言を正さなかったMegyn Kelly」

ソース:youngcons.com

原題:Megyn Kelly refuses to back down to political correctness for talking about how Muslims abuse women

Facebookいいね!:1,081,960

Facebookシェア:406,011

Facebookコメント:397,247

ツイート:1,218

(以下、タイトル/ソース/原題のみ)

11.「あなたはどの大統領タイプ?」

ソース:buzzfeed.com

原題:Which U.S. President Are You?

12.「あなたはどのワンちゃんタイプ?」

ソース:buzzfeed.com

原題:What Kind Of Dog Are You?

13.「くま手でビーチに何かを描く男性。ズームアウトした時に見えたものとは?」

ソース:viralnova.com

原題:A Man Takes A Single Rake to The Beach. And When You Zoom Out And See It… Well, Just Look.

14.「世界を捉える最もパワフルな60枚の写真」

ソース:distractify.com

原題:The 60 Most Powerful Photos Ever Taken That Perfectly Capture The Human Experience

15.「あなたはどのヨーロッパの国に住むべき?」

ソース:buzzfeed.com

原題:Which European Country Do You Actually Belong In?

16.「あなたの生涯を描く映画の主演女優は誰?」

ソース:buzzfeed.com

原題:What Actress Would Play You In The Movie Version Of Your Life?

17.「2.5kgのシュガーレスグミがアマゾンに。そのレビューは必見!」

ソース:slightlyviral.com

原題:Beware Of The 5 lb. Bag Of Sugarless Gummy Bears On Amazon.com – The Reviews Are Priceless!

18.「人生の単純な問題に対する89の解決法を知った2014年は私の年になる!」

ソース:viralnova.com

原題:2014 Is Going To Be My Year Now That I Know These 89 Genius Solutions To Simple Problems.

19.「あなたはどの年代に住むべきだった?」

ソース:buzzfeed.com

原題:Which Decade Do You Actually Belong In?

20.「あなたは何を専攻すべき?」

ソース:buzzfeed.com

原題:What Should Your College Major Actually Be?

21.「あなたは何人の子供を持つべき?」

ソース:scarymommy.com

原題:How Many Kids Should You Have?

22.「聴衆を静まらせたオスカー女優の美に関するスピーチ」

ソース:upworthy.com

原題:Oscar Winner Lupita Nyong’o’s Speech On Beauty That Left An Entire Audience Speechless

23.「道すがら見つけた「ゴミ」の本当の姿とは」

ソース:viralnova.com

原題: A Passer-by Thought This Was A Pile Of Trash. I’ve Never Seen A More Shocking Transformation.

24.「もしあなたが聖書に登場するヒロインだったら?」

ソース:buzzfeed.com

原題:Which Biblical Heroine Are You?

25.「意思を伝えようと必死に試みる子供達の面白すぎる30の発言」

ソース:distractify.com

原題:The 30 Funniest Notes From Kids Hopelessly Trying To Express Their Feelings

26.「ビーグルのヤバすぎるチキンナゲットの盗み方」

ソース:huffingtonpost.com

原題: WATCH: Beagle Steals Chicken Nuggets In Epic Style

27.「あなたが生まれるべきだった時代は?」

ソース:buzzfeed.com

原題:What Period In History Do You Really Belong In?

28.「死ぬまでに行きたい33の場所。こんな場所が実際に存在していたなんて…」

ソース:distractify.com

原題:33 Unbelievable Places To Visit Before You Die. I Can’t Believe These Actually Exist On Earth…

29.「涙を顕微鏡で見て発覚した衝撃の事実」

ソース:lifebuzz.com

原題:Looking At Tears Under A Microscope Reveals A Shocking Fact.

30.「90分以下で小説が読める驚愕のアプリ」

ソース:elitedaily.com

原題:This Insane New App Will Allow You To Read Novels In Under 90 Minutes

バズフィードが強い

アメリカのバイラルメディアでも圧倒的な存在感を誇るバズフィード。

トップ30の内、なんと13を占める強さを見せています。

コンテンツの豊富さはもちろん、Facebook広告にも存分に広告費を割いているとのことで、この点も他のバイラルメディアと一線を画す理由となっているでしょう。

バイラルメディアが圧倒的

バズフィードを筆頭に、ランクインしたほとんどのメディアがSNS上でのシェアを主目的に置いたいわゆるバイラルメディアであることが分かります。

「SNS上で人気を集めるコンテンツ」に関して徹底的に研究を重ね、試行錯誤を繰り返すバイラルメディアと未だソーシャル対応が遅れる既存メディアの明確な違いが浮き彫りになった形です。

クイズコンテンツが強い

本ランキングで圧倒的な強さを見せたのがバズフィードを主としたクイズコンテンツ。

特に「もしあなたが~だったら」といった診断系のクイズが人気を博していることが分かります。

エンタメコンテンツが強い

ランキングの中には一部政治系や時事ネタコンテンツも存在しますが、ほとんどはクイズや笑い、そしてサプライズをテーマにしたコンテンツ。

カテゴリに縛られずソーシャル人気を狙える立場にあるとすれば、ビジネスマン向けやインテリ層向けの戦略で広告費を稼ぐことは厳しいことが見て取れます。

クリックベイト

クイズコンテンツを除くと、タイトルはほとんどがクリックすることでその真相が分かる「クリックベイト」を採用していることが分かります。

バイラルメディアやクリックベイトの例として日本でも頻繁に取り上げられるUpworthyは、1本の記事に対していくつものタイトル案を出し、A/Bテストを重ねた結果として月間3,000万UUを達成しています。

圧倒的に強いFacebook

単純にFacebookシェアとツイートを比較することは出来ませんが、それでもその数には圧倒的な差が存在することが分かります。

ニュースキュレーションならツイッターというイメージも、Paperやフィードの改善に伴ってニュースキュレーションサービス化するFacebookの戦略によって、そのイメージが薄れてきているのかもしれません。

数字の重要性

タイトルに数字を挿入することでユーザーを惹き付ける戦術は、使い古された感がある今でもバイラルコンテンツの主流であることが分かります。

growth hack japanでも(引け目を感じながら)多用しますが、やはりその有効性の高さはデータに現れています。

日本にそのまま直輸入

こうしてランキングを見てみると、「あれ、これ日本語でも同じの流れてきたな」と感じる内容の投稿が多く存在します。

実際にバイラルメディアを運営する企業の多くは海外コンテンツを参考/翻訳して記事を出稿していることが多いようで、先に出す、もしくはよりクリック率が高まるようなタイトルで出稿することが勝負の分かれ目になっているようです。

ソースが類似していれば自然と弱肉強食の争いが起こることは避けられず、日本でも現在のバブルを勝ち上がるバズフィード的な存在のメディアが今後圧倒的な存在感を見せることが予想されます。

最後に

タイトルを見てみると、みんな意外に暇なんだなーって感じちゃいますね。

メッセを読むなら代償を払え!? ローンチ直後のFacebookアプリ「Slingshot」を徹底解剖

edited by Ryutaro Mori

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Facebookが最新アプリ「Slingshot」を数時間前にローンチしました。

本記事では、SlingshotとSnapchatの違いを中心に、アメリカから届いたばかりの最新情報をお伝えします。

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WEBユーザーがサイト利用時にマジでイラつく9つのタイミング

Slingshotとは

Slingshotは、Facebookがほんの数時間前に公開した最新アプリです。

Snapchatのクローンとも揶揄されるSlingshotは、一定の時間が経つとメッセージが消えてしまう自動消滅型のインスタント・メッセンジャーアプリです。

先日誤ってApp Storeに公開されたSlingshotがこの度ようやく一般向けに公開され、その全貌が明らかになっています。

まずはこちらのスクリーンショットをご覧下さい。

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電話番号でサインアップ、自画撮り、そして撮影した画像にお絵描き出来る機能はまるでSnapchatと変わりません。(深夜3時を回った顔はさすがにエゲつないため、修正を施しています。)

これだけ見ると本当に単純なSnapchatのクローンであると思われてもおかしくないわけですが、Slingshotは今「ある特徴」を理由にローンチ直後から大きな話題を集めています。

メッセージ受信の条件

まずは、ウォークスルーを撮影した以下の画像をご覧下さい。

ss1

(こんにちは!Slingshotは写真やビデオを共有する新しい方法です。スワイプで次へ進みましょう。)

ss2

(Slingshotを開始する為に、写真か動画を撮りましょう。撮り終わったら、複数の友人にその写真や動画を投げつけよう。)

【ここ注目!!!】

ss3

(でも条件がひとつだけあります。画像や動画を受け取った友人は、彼らが同様に何かを投げ返さない限りその画像や動画を見れないんです。)

そう。

Snapchatとの決定的な違いは、メッセージの受信方法。更に詳しく言えば、メッセージに対してメッセージを返答しない限り、最初のメッセージが閲覧出来ない仕組みになっているのです。

Slingshotのデザイナーは、Slingshotについて以下のように語っています。

「私たちはSlingshotをメッセンジャーアプリとして見ていません。ペイ・パー・プレイ(楽しむ為には代償を支払わなくてはいけない仕組み)によって、Slingshotはコンテンツフィード、もしくはコンテンツストリーミングのカテゴリに分類されるのです。」

また、まだ私は実際に友人とSlingshotを体験していませんが、あるレビュアーによれば、Slingshotは「プッシュ通知つきのFacebookフィードのよう」であると言います。

プッシュ通知は届くものの、こちらにアクションを求めている以上、他のメッセージアプリに比べて緊急性が低いという点でまるでフィードを見ている感覚を覚えるというわけです。

Snapchatユーザーが熱望するも、誰もが利用すればプッシュ通知の重要性を損ねることから搭載が見送られてきた一斉送信機能をSlingshotが備えていることも「フィード感」を感じさせるひとつの理由でしょう。

では、なぜFacebookは自らコミュニケーションに障害を立てるような真似をしたのでしょうか。

その裏には、ほんの一握りのユーザーが情報を発信し、残りの大半は情報の消費者にとどまっているソーシャルメディアの現実が隠されています。

Slingshotの特徴であるペイ・パー・プレイは、コンテンツの消費者と発信者の境目を曖昧にし、「あらゆるユーザーをFacebook上よりも情報を共有するクリエイターに変える」という使命を担っているのです。

最後に

Paperのローンチ時同様、まだ日本ではローンチに至っていないSlingshot。

私も発見したのが数時間前だったためまだその楽しさを満喫出来てはいませんが、大きな野望が隠されたアプリであることに間違いはありません。

果たしてペイ・パー・プレイの仕組みがどこまで受け入れられるのか、今後が楽しみです。

Slingshotのダウンロードはこちら(米国のみ)】

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WEBユーザーがサイト利用時にマジでイラつく9つのタイミング

アクティベーションに見るツイッターがグロース出来ない3つの理由

停滞する成長。会社を後にするエグゼクティブ。

グロースハックの代名詞としてもおなじみのツイッターが、今大きな苦境を迎えています。

なぜ世界有数のユーザー数を誇るソーシャルメディアがユーザー獲得に苦戦しているのか。

本日は、TheNextWebに掲載された記事「Signing up for a new Twitter account shows why the company is struggling to grow」を参考に、ツイッターが停滞する真の理由をアクティベーションに結びつけて紹介します。

バリュー・プロポジションとの相違

ツイッターの新規登録を完了すると、新規ユーザーは既存ユーザーをフォローするように推奨されます。

試しに新規登録プロセスを辿ってみると、その瞬間にアクティベーション施策に欠陥が存在することが分かります。

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まずはじめに紹介されたのが、首相官邸、防衛省などのオフィシャルアカウントや天気予報といったライフライン系のアカウント。

特に天気予報などは有用である一方で、ライフラインを何よりも先に紹介するのは、ツイッターがトップページで掲げる「会話をはじめましょう。興味を探求しましょう。そして、見識を広めましょう。」というバリュー・プロポジションに相反していると言われてもおかしくはありません。

「会話」の欠如

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次にフォローを推奨されるのは、芸能人や文化人を含む、ツイッターを利用する著名人のアカウント。

音楽やお笑いなど、カテゴリ別に著名人を検索することができ、趣味や趣向に合わせてフォローするアカウントを決められる点では、ライフラインの推奨よりもツイッターが掲げるバリュー・プロポジションに即していると言えるでしょう。

しかし、フォロワーの数が多く、交信よりも発信に重き置く著名人のアカウントをフォローするだけでは、ツイッターが提案する「会話」が生まれることはありません。

ほとんどの場合有名人からフォロー返しを受けることはなく、一方的なフォローで完結してしまうのです。

ソーシャルメディアの魅力は人との交わりであるにもかかわらず、ツイッターはウォークスルーを通じて自らアンチ・ソーシャルな利用方法をユーザーに強いているといっても過言ではないでしょう。

もちろんこれでは情報を発信するという楽しみが失われ、ユーザーがツイッターから得るメリットは減少します。

実際に、近年ツイッターのユーザーの大半はツイートの閲覧のみに従事し、情報を発信するユーザーはごく一部に限られているというリサーチ結果も出ているのが現状です。

非効率な友人検索

Screen Shot 2014-06-15 at 20.25.49

とはいえツイッターもバカではありません。

対等な目線で会話が出来る友人とのフォロー関係構築もしっかりとウォークスルーに組み込んでいます。

しかし、コンタクトを取り込めるのは、なんとメールアドレスからのみ。

実際に親しい友人と接点を持つFacebookなどの媒体からコンタクトを抽出することは出来ず、ユーザーのメリットを最大限に考えた施策であるとは言い難いのが事実です。

最後に

文中でも述べましたが、ソーシャルメディアの魅力はなんと言っても人との交わり。

特に右も左も分からない新規ユーザーにとっては「コミュニティに属しているという感覚」を感じることが継続利用のモチベーションになり、人との交わりが重要になります。

グロースの基本はあくまで継続的な利用であり、そのきっかけを作るアクティベーション施策に今後改善が加えられるか否かが、ツイッターの更なる発展を左右するでしょう。

最新の情報によると、ツイッターの新規ユーザーは益々東南アジアを中心とした途上国市場に集中していると言います。

現状のプレゼンスを考慮すればこのままFacebookと同様に途上国市場のユーザーをある程度は順調に取り込んでいくことが予想されますが、本記事で紹介した欠点の数々を見れば楽観的にばかりはなれないことも事実です。

Pinterestのグロースを支える4つの分析テクニック

数あるスタートアップの中でも成長著しいPinterest。

本日は、Pinterestのエンジニアブログで語られた、「Pinterestのグロースを支える4つの分析テクニック」を紹介致します。

5/30更新「『好きより価値を追求しろ』ネットの覇者アンドリーセンが語るプロダクト論」

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Pinterestのグロース観

4つのテクニックを紹介する前に、記事の中で言及されていたPinterestのグロースに対する考え方を引用を用いて紹介します。

持続可能なグロースの鍵は、ピンタレストユーザーを最優先に考え、ユーザーがピンタレストから得るバリューを拡大する手段を探求することだと考えています。

つまり、既存ユーザーのプロダクト体験を改善する、新規ユーザーにより効果的な形でピンタレストの価値を伝える、もしくはエンゲージメントの低いピンタレストユーザーのためにコンテンツを充実させるなどの取り組みが、ピンタレストのグロースの根本にあるということです。

しかし、数千万人のユーザーを抱えるピンタレストにおいて、目標を達成出来たのかどうかを理解することは非常に困難であるため、私たちは本記事で紹介する4つのテクニックを用いて成功を測ります。

本記事をご覧頂くことで、Pinterestがどのように異なるメトリックスを理解しているのか、そしてその重要指標を問題の発見やグロースチームの意思決定にどのように活かしているのか、ご理解頂けるでしょう。

3つの状態でユーザーを分類

Pinterestのグロースチームでは、ユーザーを以下の3つの状態で分類するシンプルな分析モデルを採用しています。

・MAU(月間アクティブユーザー)

・不活発ユーザー(過去28日間の利用無し)

・新規ユーザー(ユーザー登録したばかり)

このモデルの活用例として、以下のグラフが紹介されています。

Screen Shot 2014-05-26 at 22.49.16

注意書きにある通り、Pinterestの実際のメトリックスとは関係の無い上記のグラフですが、5つの色の線を使って毎日ユーザーがどの状態からどの状態へと移行しているかを計測しています。

【青】

MAUから不活発状態への移行を計測。

【赤】

不活発状態(28日間以上利用が無かった)からMAUへの移行を計測。

【黄緑】

新規ユーザー獲得数を計測。

【紫】

登録後、一切利用せずに不活発ユーザーへ(28日間が経過)移行した数を計測。

【水色】

上記4つの数値を総計して出した純MAU増加数を計測。

Pinterestは上記のグラフを通じて、どこにフォーカスすれば純MAU増加数を最大化出来るのかを計測しています。

例えば新規ユーザーが登録後、一切利用せずに不活発ユーザーへ移行する数(紫)が増えれば、登録直後の第1週にPinterestの価値を如何に上手に伝えるか、つまりオンボーディング施策を改善する必要があることが明らかになります。

5/30更新「『好きより価値を追求しろ』ネットの覇者アンドリーセンが語るプロダクト論」

Xd28s

Xd28sは、Pinterestがユーザーのエンゲージメントを測る為の指標です。

ログイン回数を測るのであれば、あるユーザーの数値が4d28sのとき、そのユーザーは過去28日間で4日間Pinterestを利用したということになります。

もちろんログインだけでなく、各機能(Pin、シェアなど)に応用することも可能です。

Pinterestには様々な使い方が存在する為、ユーザーがどれだけPinterestに価値を見出しているのかを測るプロキシとして利用しているようです。

このモデルの活用例を、Pinterestは以下のグラフと共に紹介しています。

Screen Shot 2014-05-26 at 23.22.25

上記のグラフでは、以下の3つの分類を行っています。

【青】

4d28s + = 過去28日間で4日間以上Pinterestを利用したユーザーの割合(カジュアルユーザー)

【赤】

14d28s + = 過去28日間で14日間以上Pinterestを利用したユーザーの割合(コアユーザー)

【黄緑】

<4d28s + = 過去28日間で4日間未満Pinterestを利用したユーザーの割合(マージナルユーザー)

3つの割合を定期的に計測することで、ユーザーがPinterestにどれだけの価値を見出しているのか、そしてその割合がどのように変化しているのかが明らかになります。

万が一(コアユーザーに比べて見出している価値の低い)カジュアルユーザーやマージナルユーザーの割合が増加した場合には、なぜその現象が起こっているのか、対象法として何が出来るのかを考えるきっかけとなります。

コホートヒートマップ

Screen Shot 2014-05-26 at 23.40.12

コホートヒートマップは、ユーザーのアクティブ率を計測する為のメトリックです。

上記のグラフにおいて、赤は高いアクティブ率、青は低いアクティブ率を示しています。

y軸を上がれば上がるほど色が青に近づいていくのは、x軸はユーザーが新規登録を行った日付を、y軸は登録からの日数を表しているからです(登録直後はアクティブでも、日が経つことで多くのユーザーは不活発になっていく)。

上記のグラフはあくまで1例に過ぎませんが、Pinterestは上記のグラフなどを活用して新規ユーザーのリテンションを計測しています。

例えば上記のグラフからは、2013/04/01に利用登録を行ったユーザーのリテンションが急激に下落している(赤色の面積が下がっている)ことが分かりますね。

更に、ユーザーを性別や位置情報を使ってセグメントすることで、どのユーザー層のリテンションに改善余地があるのかを見極められ、コホート・ヒートマップの有用性は大きく高まります。

【5/29最新記事「UXを高めるTinder風UIで今後が期待される「非」出会い系アプリ10選」を公開しました!】

コンバージョンファネル

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コンバージョンファネルは、AARRRやグロースハックに精通している方ならおなじみの分析手法です。

ファネル(じょうご)とは入り口から出口にかけて徐々に空間が狭まっていく円錐状の器具を指し、ファネル分析はそれに喩えてユーザーが入り口から目的達成までの各プロセスのどこでどれだけ離脱しているかを検証する為に使われます。

以下のイメージを見ると分かりやすいでしょう。

Business_Analytics_Funnel_Visualization

(ホームページ、登録ページ、登録開始、登録終了までに、どこでどれだけユーザーが離脱しているかを示している)

Pinterestでは、ユーザー登録プロセスのみならず、各機能においてもファネル分析を行っています。

例えばあるユーザーがPinした画像やリンクを友人に送りたい時を想定してみましょう。

単純にそのプロセスを1つのものと考えるのではなく、①画像やリンクを送る友人を探す、②メッセージを添える、③実際に届いた画像やリンクを開くというプロセスが考えられますね。

実際にはどうか分かりませんが、もし「①画像やリンクを送る友人を探す」で多くのユーザーが離脱しているのであれば、予測検索機能の性能を高めると言った施策を取る必要が出てくるかもしれません。

他にもPinterestは、招待機能にファネル分析を活用しています。

あるユーザーが未登録ユーザーに招待状を送るとき、受け取り側のユーザーは①リンクを開く、②LPにたどり着く、③サインアップ方法を選ぶ、④登録を開始する、⑤登録完了といったステップを踏むことが想像出来ます。

Pinterestはこのプロセスの内、「②LPにたどり着く」に着目し、この段階で離脱する理由として「Pinterestの価値や使い方が未登録ユーザーに伝わっていない」可能性に着目しました。

その成果は定かではありませんが、現在Pinterestでは、ファネル分析の結果を活かして、サインアップページの背景に使い方に関する文言と関連画像を挿入しています。

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最後に

一見基本的な考え方や手法が多いようですが、基本に忠実だからこそPinterestはこれだけのグロースを達成出来ているという見方も出来るでしょう。

Pinterestの魅力をもっと知りたいという方は、ぜひとも以下の2記事も併せて参考頂ければ幸いです。

ピンタレストのユーザー獲得&定着率UPに隠された5つのグロースハック

時価総額5000億!グロースチャネル・Pinterestに飛びつくべき6つの理由

参考: How Pinterest drives sustainable growth

5/30更新「『好きより価値を追求しろ』ネットの覇者アンドリーセンが語るプロダクト論」

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時価総額5000億!グロースチャネル・Pinterestに飛びつくべき6つの理由

画像共有系SNSのPinterestが、このほど5,000億円の時価総額を記録し、200億円の増資に成功しました。

本日は、なぜPinterestがこれほどまでに高く評価されているのか、6つの理由を紹介致します。

【参考及び画像参照】Here’s Exactly Why Pinterest Is Worth Its $5 Billion Valuation(BusinessIntelligence)

NEW NYTの社外秘レポートが明かすネットメディアの生死を左右する6つの課題

脅威のエンゲージメント

Pinterestが注目を浴びる最大の理由の1つは、驚異的とも言える女性ユーザーの高いエンゲージメントです。

以下のグラフから分かるように、Pinterestを使う女性ユーザーの84%は、利用開始から4年が経過してもアクティブユーザーであり続けているというリサーチ結果が出ています。

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更に、以下のグラフは、利用開始から時間が経つほど女性ユーザーのPin(Facebookにおけるシェア)の数が上昇する傾向にあることを示しています。

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利用開始年には年間42回しかPinしなかった女性ユーザーが、4年目には152回を記録しており、使えば使うほど中毒性が高まる傾向にあるようです。

近年の急成長

以下は、Pinterestの基本統計情報です。

・Pinterestユーザーは世界に約7,000万人存在

・ローンチ以来300億Pin(画像のアップロード)を達成

・ローンチ以来7億5,000万ボードが誕生

注目すべきはPinterest特有かつ最重要機能であるPinの数。

最新の統計が発表されるまでのたった半年間で、50%の成長を記録しています。

高所得女性ユーザーからの支持

Pinterestユーザーの内、41%は世帯年収が500万円を超えているという調査結果が出ています。

若者がユーザーの大半を占めるその他ソーシャルメディアに比べて、マーケターにとってその価値が高いことは歴然です。

NEW NYTの社外秘レポートが明かすネットメディアの生死を左右する6つの課題

サイト外でもアクティブ

Pinterestユーザーは、直接アプリやウェブサイトにログインしていないときでもアクティブ状態にあることが明らかになっています。

例えば、Pinterestに貼られたEコマースサイトへのリンク総数の8%は、手芸品やヴィンテージ商品を扱うコマースサイトのEtsyに設置してあるPinボタンを経由しています。

また、同数の67%は、Pinterest外に存在するコンテンツを手軽に同期出来るブックマーク機能を経由しているとの結果も出ています。

Most Marketer-Friendly

Pinterestは、今最もマーケターフレンドリーなソーシャルメディアであると言われており、その最たる理由としてあげられるのは、ユーザーのPinterestの楽しみ方です。

多くのユーザーは、Pinterestを自身の理想の家、部屋、結婚式、バケーション、ディナーをバーチャルに実現することを1つの目的としてPinterestを利用しています。

つまり、友人知人と触れ合うことを主目的としたFacebookやTwitterよりも商品へのリンクや画像がナチュラルにソーシャルメディア上に存在し、その結果としてユーザーが広告を広告として認識しない風土が醸成されているのです。

実際に、Pinterestとマーケティングとの相性は、以下のデータを見ても明らかです。

・Eコマースサイト全体へのリファラルの23%をPinterestが占めている

・21%のPinterestユーザーは、Pin、Re-Pin、Likeなどのアクションを実行後に実際に商品を購入している

MAUだけを見ればFacebookの1/5とも言われるPinterestですが、Eコマースサイト全体へのリファラルでは僅差につけているとの報告もあり、マーケティングとの相性の良さは明らかです。

同系統のサービスではよくInstagramと比較されますが、コマースサイトへのリンクのしやすさがこの二つの違いを明確にしているようです。

更なるビジュアル化

近頃Pinterestは、画像検索スタートアップ VisualGraphを買収しました。

画像を読み取り、類似性の高い画像を発見することに長けたVisualGraphの買収により、Pinterestは「テキストやタグで検索しなくても、好みの画像や商品をPinterestに貼付ければ貼付けるほど自分の欲しい製品に関する情報が手に入る」未来へ1歩前進したと言えるでしょう。

最後に

2013年の11月に正式に日本語でのサービスが開始したPinterest。

FacebookやTwitterはもちろん、日本ではInstagramと比べてもまだまだ認知度が低いPinterestですが、上記のデータからも分かる通り、Pinterestのグロースチャネルとしての価値を見過ごさない手はありません。

女性ユーザーが圧倒的に多く、扱うプロダクトによってはマーケティング効果がまだまだ未知数であることも事実ですが、未だ「ハック」されていないグロースチャネルの1つとして、早く日本でも活発に活用が盛んになることに期待です。

NEW NYTの社外秘レポートが明かすネットメディアの生死を左右する6つの課題

恋人いるの??いないの?? Facebookが新機能で新たな出会いの形を提供

Facebookがまたまたユーザーの生活を楽しくしてくれるかもしれない新機能を追加しました。

気になるあの人の交際関係を「質問」

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既にご存知の方も多いように、Facebookはユーザーのプロフィール情報をよりオープンにする為の施策として、プロフィールの各欄に「Ask( 質問する(日本語だとどうなってるか分かりません) )」ボタンを設置してきました。

今までこの施策が適用されてきたのは、学校名、電話番号、email、居住地、出身地などの基本情報に限られてきましたが、今回の試験的なアップデートにより、友人の交際関係にも「Ask」ボタンが設置されるようになったのです。

使い方

使い方はとっても簡単。

①気になるあの人のプロフィールに行って、交際関係をチェック

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画像:Mashable

②未公開を確認したら、ポップアップ内で早速質問

あsk

画像:GIZMODE

上記の例では、「hey girl(ヘイ、彼女〜)」と質問していますが、恐らくこれでは回答を得るどころか、友人関係を解除されても仕方ないでしょう。

③リクエストを受け取ったユーザーは、気分に応じて回答

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画像:Mashable

「恋人いないの?? 今度飲みにいこ♡」のメッセージと共に送られたリクエストに対して、「ウワ、無理ッ…」な気分であれば無視orリクエスト元のユーザーにのみ「シングル」と公開、「気になるあの人が私のこと気になってる♡」であれば返信&リクエスト元のユーザーにのみ交際関係を公開することが出来ます。

最後に

使わねぇ。

大人気アプリSecretが晒す差別だらけのシリコンバレー

Whisperと並んで注目を集める匿名系SNSアプリSecret。

シリコンバレー在住のアーリーアダプターを中心に愛用されるこのアプリが、シリコンバレーの差別問題をあぶり出していると今話題になっています。

併せて読みたい日本人も無視できないシリコンバレーを襲う「年齢差別」

女性差別を浮き彫りにする9つの匿名投稿

以下で紹介する投稿は、BusinessInsiderによってまとめられた、シリコンバレーの女性差別を浮き彫りにする10つの投稿です。

母の日にちなんだ「YouTube・FB・Yahoo!含むテック業界を牽引する11人の超パワフルママ」では海外の特筆すべきワーキングマザーを紹介致しましたが、テック業界における女性の地位向上には、まだまだ大きな壁が立ちはだかっている様子です。

①女性が一人もいないカンファレンス

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テック系のカンファレンスと思われる写真に、「Spot a woman…(女性を見つけてみな…)」というテキストが挿入されています。

完全匿名性のSecretでは、これ自体が女性による投稿か男性による投稿か定かではありませんが、時代の先端を行くシリコンバレーも未だに男性支配が根強いことが分かります。

②ミーティング≠デート

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本当に不愉快。地位も権力もあるベンチャーキャピタリストに誘われて業界についてのディスカッションを目的としたミーティングに参加したら、最後に頬にキスされて、「次はいつ会える?」って聞かれたの。#これはデートじゃない

はじめからデートに誘わずに、「業界についてのディスカッションを目的」として誘いをかけているあたりが、何とも卑しい感じがします。

③女性=3Dプリンター

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女性は人間の3Dプリンターだ

もちろん投稿者本人の真意は分かり兼ねますが、悪意のある投稿と捉えられてもおかしくはありません。

④女性も必要。でも…

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「事実: 男だらけのチームに最初の女性を入れなきゃ行けないときは本当にゾッとする」

確かに男性だらけだから出来たこと(上半身裸で仕事とか(?))が急に出来なくなってしまうことはあるかもしれませんが…

⑤間違った差別是正

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「テック業界で働く女性の力になりたい。そう思って女性のハッカーを雇ってみたけど、別に彼女がベストチョイスだったからではなく、結局彼女が女性だから雇ったんだよね。これって間違ってる?」

間違ってます。

併せて読みたい日本人も無視できないシリコンバレーを襲う「年齢差別」

⑥適切な方法

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「多くの恋愛は職場から始まるけど、地位も権力もある(VC, CEO,etc..)独身男性が仕事のミーティングをきっかけに将来のデートにつなげる適切な方法ってある?」

コメントを見ると、「権力を握っている限り適切な方法なんて無い」や「同じ組織にいるなら絶対やるな」といったもっともな意見が多いようです。

⑦GitHubの女性差別

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「男からジロジロ見られずに職場でフラフープすることも出来ないなんて、なんて世界に私たちは生きているんだろう。こんなの恥さらし。」

実はこれ、アメリカのニュースではなかなか大きな話題となった、GitHubの女性差別問題のきっかけとなった出来事。(詳しくはこちら)

GitHubの共同創業者が辞職を迫られるまでに発展したこの騒動の中心人物、Julie Ann Horvath氏の退職を決意させたのが、フラフープで遊ぶ女性社員を「ストリップクラブのように」ジロジロと見る男性社員だったと、彼女はテッククランチの取材に語っています。(日本人からすれば「そもそも職場でフラフープって…」といった感じですが、シリコンバレーのIT企業となればそんな自由な風景も当たり前です。)

Horvath氏が退職した後も、「自称GitHubの女王が王座を降りて、大衆は大喜びだ」といった発言がSecretに投稿されています。

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⑧高校生…?

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SXSW(テック系のイベント)で、「女性起業家と一発ヤった」って嘘ついてる男を見つけた。自分の格を上げる為に女性の評判を落とすなんて最低。

やってることが高校生です。

⑨ファンドレイジングの壁

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「今、ベンチャーキャピタリストとミーティングしてきたんだけど、ずっと胸をジロジロ見られてた。これって投資の確率が上がったってこと?」

海外のベンチャーキャピタリストはそんなに好色なんでしょうか…

⑩下手に反抗も出来ない

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前に一度だけテック業界の性差別について公に発言したことがあったけど、その直後に一人の男性は私をFacebookの友人から外して、更には私のプロダクトからも除名していたわ

前述のHorvath氏同様に、現状に対する不満を吐き出すことも今のシリコンバレーでは困難であるようです。

最後に

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「Secretが誕生して、有色人種として初めてシリコンバレーで人種についてオープンに議論出来るようになった。」

上記の画像にあるように、Secretを通じて明らかになったのは、女性差別だけではありません。

匿名アプリSecretは良い意味でも悪い意味でもシリコンバレーの裏の顔を暴くメディアとしての存在感を強めており、今後も何か大きな事件や問題が浮き彫りになりそうです。

併せて読みたい日本人も無視できないシリコンバレーを襲う「年齢差別」

Facebookのアルゴリズムに負けないために知っておきたい超重要な23の統計

edited by Ryutaro Mori

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Facebookのアルゴリズム変更により、投稿のリーチ数が激減するケースが頻発しています。

広告に逃げる企業も多いのが実情ですが、これではGoogle対SEOの二の舞で、結局リスティングに逃げていることと変わりません。

本日ご紹介する「Facebookのアルゴリズムに負けないために知っておきたい超重要な23の統計」を読んで、データに基づいた対策を行いましょう。

参考:

Buddymedia: Strategies for effective facebook wall posts

Making Your Facebook Posts Matter: 7 Statistics that Can Raise Your Engagement Rate 

写真付き投稿

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・写真付き投稿は、ファンとの相互交流を39%向上する

・写真付き投稿は、最もエンゲージメントの高い投稿の93%を占める

・写真付き投稿は、いいね!獲得数を53%向上させる

・写真付き投稿は、コメント獲得数を104%向上させる

・写真付き投稿は、リンクのCTRを84%高める

HOT あなたは中毒? アプリ利用回数から分かるあなたの「スマホ依存度」

簡潔性

・簡潔な文章に特徴付けられる投稿は、ファンとの相互交流を23%向上する

・250字(アルファベット)以下の投稿は、エンゲージメントを60%高める

・80字(アルファベット)以下の投稿は、エンゲージメントを66%高める

絵文字・顔文字

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・絵文字・顔文字(emoticon)を使うと、コメント数が33%向上する

・絵文字・顔文字を使うと、シェア率が33%向上する

・絵文字・顔文字が無いときに比べ、57%多くいいね!を獲得出来る

HOT あなたは中毒? アプリ利用回数から分かるあなたの「スマホ依存度」

曜日・時間

・木曜日と金曜日に投稿すると、他の曜日と比べ、コメント、CTR、いいね!、シェアを含むエンゲージメントが18%向上する

・営業時間外の投稿は、営業時間内に比べて20%エンゲージメントが高まる

質問形式

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・質問形式の投稿は、断定的な発言に比べ、コメント数が100%向上する

・質問形式の中でも、Yes/Noや一言で簡単に答えられる投稿が最も多いコメントを獲得する傾向にある

・空欄を埋めて貰う投稿(例:「新年にあたり、 _____ を決意しました」あなたは何を決意した?)は、コメント数を9倍伸ばす

投稿回数

・1日の間に1~2回の投稿を行う場合、そうでない場合に比べて40%エンゲージメントが高まる

・一週間に1~4回の投稿を行う場合、そうでない場合に比べて71%エンゲージメントが高まる

HOT あなたは中毒? アプリ利用回数から分かるあなたの「スマホ依存度」

その他

・クーポンが絡んだキャンペーンについたいいね!の内、42%のファンはクーポンを獲得する為だけにいいね!を押している。

・短縮リンクは、リンク先が不透明な為にCTRが1/3にまで下がる

・フェイスブックのトラフィックの48%はモバイル(ツイッターは75%)

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Facebookの匿名化を予兆する4つの裏付け

Secret、Whisper、Yik Yak、Qloak…

実名制アプリは、多くのアンチソーシャルアプリの台頭に危機感を露わにしています。

Web 3.0時代のを象徴し、予てより実名制のこだわりを強く表明してきたFacebookも、例外ではありません。

本日は、Facebookが匿名制への移行を模索していることを含蓄する「4つの裏付け」を、最新のFacebookの動向を中心にご紹介します。

Secretとの「秘密」会談

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Facebookは近頃、匿名制アプリとして注目を集めるSecretと文字通り「秘密」の会談をかわしたことが頻繁に伝えられています。

内容は「どうすれば二社が共同で成長出来るか」にも及んだと伝えられており、Facebookが実名制SNSから離脱したい本音が垣間見えます。

WhatsApp、Oculusに次いで約100億円でSecretを買収するとの噂も出たほどで、FacebookがSecretを含む匿名制アプリを相当意識していることは間違いないようです。

匿名アプリの開発

Facebookは、既に匿名でログイン/利用出来るアプリを開発している模様です。

Broombergの記事によれば、Facebookは昨年12月に社内でハッカソンを開催。詳細は明らかになっていませんが、ハッカソンで出たアイディアは約40にのぼり、その中の一つは匿名制に焦点を当てたものであるとザッカーバーグ自身が語っています。

グロースハックジャパンでも取り上げたFacebookのニュースアプリ「Paper」を制作したFacebook Creative Labsが開発を担当するとの情報もあり、実名制アプリの流れを作ったFacebookの姿は今は昔のようにさえ感じます。

実名制SNSの心理的負荷

Facebookのような実名制SNSは、使えば使うほどユーザーに心理的負担がかかることが様々な研究で明らかになっています。

Facebookのような誰もが使うSNSの誕生によって、元々は親しい友人と繋がるはずだったスペースがあまりよく知らない人とも繋がるスペースに変化し、その結果として自身のアイデンティティを管理しようとする欲求が働くようになったことが心理的負担の要因として特に頻繁に挙げられます。

以下の研究結果を見ても、ユーザーに心理的負担がかかっていることは明らかでしょう。

  • ・ユーザーの71パーセントが投稿やコメントを記入したものの、実際に公開しなかった経験がある
  • ・記入したものの、実際に公開しなかったコメントは1ユーザーにつき3.2コメント、投稿に関しては4.52投稿にのぼる
  • ・442人のアメリカ人大学生に調査を行ったところ、「Facebook上のネットワークが広がるほど、(同性愛の権利や政治観を含む)タッチーな発言はしなくなった」とのアンケート結果が出る

WhatsAppの買収

巨額の買収額で話題になったFacebookによるWhatsAppの買収ですが、その本質は、Facebookが既存の実名制SNS事業のみで成長を続けていくことが難しいと判断したことです。Snapchatの買収未遂も同じことが言えます。

なぜ難しいのかという部分は様々な観点から語ることが出来ますが、前述の心理的負担もその理由のひとつでしょう。インスタント・メッセンジャーアプリはSNSに比べてネットワークの規模が小さく、(もちろんFacebookとは違った心理的負担を与えはしますが、)Facebookが与える心理的負担に悩まされることはほとんどないのです。

実際に、Facebookで繋がってはいるけど、LINEは教えないというネットワークの築き方を実践している人も多いように、ユーザーは既に自身のプライベートを確保する方法、つまりFacebookの実名縛りから抜け出す方法を模索・実践しているというわけです。

最後に

上記の「4つの裏付け」は、Facebookが今すぐ匿名制サービスに変わることを示唆するものではありません。

Secretを100億円で買収するという噂が噂の域を出ないように、匿名制サービスはまだまだその可能性が未知数であり、買収するにしても、サービスの規模はWhatsAppに比べてまだまだ小さいのが現実なのです。

参考記事:

Facebook Turns 10: The Mark Zuckerberg Interview

Why Social Networks Like Facebook Fail

Facebook Explores Anonymity Features

アダルトサイトがSNSを活用したPR戦略が秀逸すぎるとアメリカで話題

アダルトとソーシャルは相容れない。

そんなセオリーをガン無視したアダルトサイトのPR戦略がアメリカで話題を呼んでいます。

New/ マーケターの敵、メルマガ停止を超簡単にしてしまった急成長サービス「Unroll.me」に学ぶリファラル施策の姿勢

職場でも安全に見れるアダルト広告

ソーシャルメディアは、大抵のウェブサービスにとって欠かせないマーケティングチャネルです。

一方で、アダルトサイト、美容系、悩み系(恋愛・健康など)などのウェブサービスは流入の大半を検索エンジンに依存しており、ソーシャルメディアマーケティングのプライオリティは低いのが現状。役に立つ情報でも、気軽に「いいね!」と出来ないことが大きなネックとなっています。

そんな現状を打破しようと立ち上がったのが、デイリーアクティブユーザー数が3,500万人を超える世界一のアダルトサイトPornhub.com(リンクは張りません。自己責任でお願いします。)」。

次の3,500万人を狙うPornhubは、「あなたに世界一のアダルトサイトのクリエイティブ・ディレクターになる資質があるか?」という挑戦的なキャッチコピーと共に、「職場でも安全に表示できるアダルトサイト広告」を画像中心のSNS「Tumblr.」上で募集し始めたのです。

アダルトサイトとソーシャルメディアの意外過ぎる組み合わせは早速話題を呼び、現在も次々に秀逸な広告アイディアが募集サイト(Tumblr.)に集まっています。

本日は、そんな「職場でも安全に表示できる」、「ソーシャルでも気軽にシェア出来る」アダルトサイト広告のアイディアを、14つまとめてドドンとお送りします!

広告アイディア厳選集

①違い、分かりますよね?

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ボーンポルノ・トゥ・ビー・ワイルド!

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③ピルの安全性99.9%、Pornhubの安全性100%

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④ I do it alone、一人で出来るもん!

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⑤電源をつけよう。

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⑥ポチッとな!

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⑦それぞれの意味はご自身で調べましょう。

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⑧ORGY

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⑨マコーレ・カルキンも安心してシェア出来ます

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⑩ユーザーの為を思った素晴らしい広告です。

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⑪「どうせそれにしか見えてないんだろ?」

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⑪人々にブラウザ履歴を消させて早7年

phub

⑫自分を愛せない奴に、他人など愛せない

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⑬「手」こそ全て

pornhub

⑭(中指立てて)邪魔するな!ddd

全画像の参照元: http://pornhubcampaign.tumblr.com/ 

最後に

以上、筆者のオナニー作品でございました。

New/ マーケターの敵、メルマガ停止を超簡単にしてしまった急成長サービス「Unroll.me」に学ぶリファラル施策の姿勢