Google、Facebook、Airbnbに学ぶ「馬鹿げたこと」のすゝめ —守った自分が嫌いになる記事—

次世代のFacebookに、俺はなる!

そんな逞しい声は、国内外問わず、至る所から聞こえてきます。

しかし、そんな逞しいことを口にする一方で、実際に提供しているサービスやアイディアを見てみると、既に存在するサービスの純粋な模倣や、マーケットが大きいからという理由だけで始められた夢や情熱のないサービスが多いのも事実。

本日は、最近様々なお話を頂く中で、「短中期的にこそお金にならなくても、そんなのスケーラブルでもサステイナブルでもないよと言われても、夢があって、社会にインパクトを与えられるようなことに取り組みたい」という軸がブレッブレになりかけていた筆者が、自戒の念を込めて、「馬鹿げたことのススメ」を綴ってみたいと思います。

まだなーんにも形に出来ていない筆者が夢ばかりを綴るオナニー記事を書いたところで何も面白くないため、馬鹿げたことから成功した事例や、思わず馬鹿げてカネになりそうもないことに挑戦したくなる成功者の名言の数々を中心に執筆致しております。

馬鹿げてたって別に良い理由

筆者が最近見た刺さるウェブコンテンツに、米系VCのAndreessen HorowitzのパートナーであるChris Dixon氏がアイディアの善し悪しについて語るYouTube動画(英語)が挙げられます。

23分ほどの動画なので是非実際に見て頂ければと思うのですが、もちろん全編英語のため、簡単に要約してみました。

『アイディアのスイートスポット

最良のスタートアップは、「ダメなように見える(赤)けど実際は良い(青)アイディア」のもとにサービスを開発していると、以下のベン図を用いてDixon氏は語っています。

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「良いアイディアのように見えて実際も良いアイディア」の基に開発を進めるスタートアップの方がよっぽど成功の確率は高そうですが、そうしたサービスは既に潤沢な資金を持った企業が開発を進めており、あらゆる面で劣るスタートアップが直接対決に臨むのは懸命ではないというスタンスです。

Dixon氏は、「スタートアップ及びVCは大企業の食べ残しに従事している」とも述べており、誰が聞いてもカネになると思えるアイディアばかりを追求することに疑問を呈しています。

「馬鹿げたアイディア」で成功した実例

Dixon氏の理論は経験則に基づくものなのか、実例を見ていきましょう。

①Google

Dixon氏は、Googleこそまさに馬鹿げたことから大成功を収めた典型例だと語ります。

実際にGoogleが創業した当時、Yahooを含む大企業は、検索エンジン事業を単なるコスト要因として位置づけていました。

今でこそそんな考え方はちゃんちゃらおかしいものですが、検索エンジンは「他のウェブサイトに無意味にトラフィックを譲り渡すサービス」として認識されていたのです。

しかし、蓋を開けてみれば、Googleはネット広告事業を中心に大躍進。

その後はソーシャルメディア事業やウェアラブルなどにも手を広げ、最先端のIT企業としての地位を確固たるものにしています。

②Airbnb

今でこそ急成長を遂げ、その在り方に関して司法界を巻き込んだ論争を繰り広げるAirbnbも、元々はばかげたアイディアとして、万人から受け入れるコンセプトではありませんでした。

『人の家を渡り歩く「カウチサーフィン」なんて、ヒッピーくらいしか利用しない』という意見が大半だったのです。

③Facebook

今でこそ世界に12億人ものユーザーを持つFacebookも、ローンチ当初は大学生のみが使う暇つぶしのためのウェブサイトでした。

もちろんお金の無い学生が、暇つぶしのためだけに使うサービスに多くの投資家が真っ先に目をつけることはありませんでしたが、徐々にターゲットを広げていったFacebookは、今や世界の最先端を行く企業の1つに成長しています。

馬鹿げたアイディアが持つ3つの特徴

Dixon氏によれば、馬鹿げているけど成功するアイディアは、多くのケースで3つの特徴のいずれかを持ち合わせていると言います。

①おもちゃ扱いされる

電報がビジネスの連絡手段の主流であった時代、まだ受け入れが進んでいなかった電話は、ビジネス向きではないおもちゃとして扱われていたそうです。

前述のFacebookも、「金のない大学生の暇つぶしの道具」として扱われ、そこにビジネスチャンスはないと多くの投資家に相手にされなかった経験があり、この特徴を持ち合わせていたと言えるでしょう。

②複合サービスの一部に特化

新聞社の多くは、かなり古くから読者同士の物の売り買いやニーズのマッチングに利用されるクラシファイドを提供していました。

提供側から見ればそれはあくまで全体のサービスの一部であり、クラシファイドに特化することは馬鹿げているという考え方が一般的だったのです。

しかし、craigslistはクラシファイドに特化したことでサービスとしての価値を高め、今では月間200億PVを稼ぐウェブサイトに成長しています。

③社会的通念との離別

社会の現状を観察し、存在するニーズに対して解決法を提示することもビジネスを成功させる上では必要でしょう。

しかし、爆発的な成長を誇るサービスは、必ずしもニーズベースで始まったものばかりではありません。

例えば画像共有サービスのFlickrは、「写真をネットにアップロード=自分だけオンラインで閲覧可能」が通説だった時代に、写真を一般公開し、あらゆる人と共有出来る仕組みを作ったことで人気を呼びました。

Facebookのニュースフィードも、もともとは「ストーカー行為」として敬遠されたこともありましたが、今では誰もが1日1回はチェックする「習慣」へと変化を遂げています。

前述のAirbnbも、『人の家を渡り歩く「カウチサーフィン」なんて、ヒッピーくらいしか利用しない』という通念を見事に打ち破った良い例です。

馬鹿げてカネにならないことにトライしたくなる名言

ここまでをご覧頂いて、「簡単に投資は集まらないかもしれないけど、馬鹿げたこと、カネにならないものにトライしてみてもいいのかも」と、少しは考え方を変えるきっかけとして本記事はお役に立てているでしょうか。

最後に、筆者が最近思わず口に出して「いいね!」と言いたくなった名言をいくつかご紹介してみたいと思います。

①World Innovation Lab 伊佐山元氏

最終的に失敗したベンチャーと成功したベンチャーを私の見た範囲で考えると、やっぱり振り返ると「なんとなく流行りだから、お金儲けできそうだから」と言って飛びついたベンチャー経営というのは瞬間的に儲かっても長続きしなくて、結果的に投資も失敗している事例が多いんじゃないかなっていう反省は多少あります。[…] 

(『「普段の生活をしていて、こういう問題を解決するためにこのベンチャーを始めたんだ」というタイプ』って、)ある意味ウブで聞こえはいいですけど全然ビジネスにはならそうだったりするんですよね。だけど結局そういう人って長続きして、解決しようとしているミッションを「そうだね」と思っている人がいる限り、お金がどこからか降りてきてその事業が継続して、最後はそれが大きなビジネスモデルになって、ちゃんとした会社になるという道を経ている会社というのが多くて。(logmi)

②Google Larry Page氏

「不可能なことなどない」をモットーに問題に対して新しいアプローチを取り続ければ、全く新しい解決策が生まれるのです。

ものすごく大きい、バカみたいな夢を見ることは成功するためのキーだと思います。バカなことを言っている、と思うでしょう? 夢が非現実的であればあるほど、競争者がいなくなる。(Huffington Post)

③Andreessen Horowitz Chris Dixon氏

「一見馬鹿らしいけど本当は良いアイディア」を思いつきたいなら、業界のトレンドを追いかけたり、リポートを読み漁ったりしてはいけない。そんなものはコンセンサスの基に成り立っている訳だからね。「一見馬鹿らしいけど本当は良いアイディア」を思いつきたいなら、自分の身の回りに起きた実体験を通じて感じた問題や機会からアイディアを考えることだね。

StudyBlue Chris Klündt氏

アントレプレナーシップは、手っ取り早くカネを稼ぐ為のスキームであるべきでない。 起業家は、単純に娯楽性の高いサービスや生活をほんの少し居心地の良いものにしてくれるサービスに焦点を当てるのではなく、教育とか、ヘルスケアとか、もっと自己向上につながるサービスを提供していくべきだ。現状のITバブルから一度離別して、手っ取り早く欲望を満たす為のサービスばかりでなく、もっと長期的に何が出来るかを考えてみよう。給与や待遇ではなく、本当に重要なことに焦点を移してみようじゃないか。(VentureBeat)

⑤ Lomaki Rebecca Grant氏

(前VenturebeatのライターであるGrant氏は、世界を変えると意気込んでテック業界に入るも、「意味の無い、くだらないサービスが多すぎる」と嫌気がさし、慈善事業系スタートアップLomakiを創業)

未だに[テクノロジーは世界を変えられると]信じてる。でも、今シリコンバレーでは社会にとって本当に役に立つことに対して重きがおかれていない。スタートアップや起業家も、社会に利益をもっと還元出来るはずなのに、出来ていない。勿論彼らが悪いと言っている訳じゃないし、しっかりと社会への還元を考えているスタートアップや起業家も存在するけれど、実際のところ、どうしようもなくくだらない「問題」を解決することばかりにシリコンバレーのエネルギーが向いてる気がしてなりません。[…] もし「デジタルジャンクフード」に割かれてるリソースのほんの少しでもが女性の地位向上に、ホームレスの救済に、70億人全員が安心して食事にありつけ、健康に、そして尊厳ある生活を送れる為に使われたら… oh what a [tech] world that would be (medium)

最後に

なるべくオナニーや厨二感を出さないように書いたつもりの本記事ですが、見方よっては「ビジネスで成功したこともない若くて青いのがなんか言ってる」記事になってるのではないかと、若干ビクビクしております。(生まれもっての小心者です)

僕自身、社会的規範とはほど遠い人生を送ってきた背景(小学校中退→引きこもり→海外留学→社会の役に立つこと色々実験中(今))があるため、世間一般的に見て「一見馬鹿げたこと」や「一見金にならないこと」をすることに抵抗感はあまりないのですが、社会人になってビジネスの世界に揉まれてみると、考え方がやや固くなってきた気がしてなりません。

そんな私が自戒の念を込めて執筆した本記事ですが、「Think outside the box(通念にとらわれずに物事を考える)」な考え方は起業家にとっていつになっても重要だと思うので、「馬鹿げたことのすゝめ」は是非ご参考頂ければ幸いです。

また、本記事で紹介した事例が成功した背景には、単純に馬鹿げたアイディアを世間に公開しただけでなく、馬鹿げたアイディアを世間に浸透させる為に徹底的な努力を怠らなかったことが挙げられます。

馬鹿げたアイディアに満足するのではなく、どうすれば世間がそれを受け入れてくれるのか、世間ウケを狙い、元来の世界観を崩すこと無く本気で考え続けられるか否かが成功を左右する鍵であることに間違いないでしょう。

YouTube・FB・Yahoo!含むテック業界を牽引する11人の超パワフルママ

母の日はいかがお過ごしになりましたか?

私は、格好をつけてお寿司をおごるも、財布を開くとキャッシュがなく、クレジットカードも使えず、結局支払いを母親に頼むと言う、まさに惨劇と呼べる苦境に追いやられました。

馴れないことをするものではありません…なんてパーソナルストーリーはほどほどに、本日は(昨日ですが)母の日にちなんで、「テック業界を牽引する11人の超パワフルママ」をご紹介致します!

世界では、家庭だけでなく、IT業界も「母親」の手によって支えられています!!!

Marissa Mayer

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役職: Yahoo! CEO

子供の数(年齢): 1人(1歳)

日本でも言わずと知れたYahoo!のCEO、Marissa Mayer氏。

元々Yahoo!の競合Goolgeに女性初のエンジニアとして入社したMayer氏は、グーグルのアルゴリズムを開発し、アドワーズの収益を大幅に向上させた成果が評価され、GoogleのVPに昇進しました。

株価の大幅下落等、決していいニュースばかりが届く訳ではない近年のYahoo!ですが、彼女がCEOに登用されて以来プロダクトのリリースが相次いでおり、今後1~2年の評価が非常に気になるところです。

仕事と私生活のバランスの取り方を聞かれると、「情け容赦なく優先順位を決めること」であると回答し、その発言からも仕事の出来る母親ぶりを披露しています。

Sheryl Sandberg

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役職: Facebook COO

子供の数(年齢): 2人(8歳/6歳)

日本でも注目の書籍「リーン・イン」の著者であり、FacebookのCOOを務めるSheryl Sandberg氏。今パワフルな女性を象徴させる人物として、彼女の右に出る者はいないでしょう。

私生活はと言うと、24歳で初めて結婚するも、一年で結婚生活は破綻。

その後はSurveyMonkeyのCEO David Goldberg氏と結ばれ、2児の母としても活躍しています。

Shared earnings/Shared parenting marriage(収入、子育て、家事、レクリエーションの4つの面で、平等な役割を果たすスタイルの結婚)」を推進するSandberg氏ですが、多忙を極める彼女が仕事と家事のバランスを取れるのも、理解あるパートナーGoldberg氏があってのことと言えるでしょう。

Susan Wojcick

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役職: Youtube CEO

子供の数(年齢): 4人

YouTubeのCEOが女性であり、4児の母親であると、いったいどれだけの方がご存知でしょうか。

今年初頭にCEOに任命されたWojcick氏ですが、Googleとの関係は古く、創始者のLarry Page氏と Sergey Brin氏が1998年の創業時にオフィスを置いたのが、Wojcick氏の自宅のガレージでした。

2012年にGoogleの広告収入を437億ドルにまで成長させた第一人者である彼女は、この偉業を「18~21時の間は仕事関係の誰とも会わず、子供とのディナーに間に合うように自宅に帰る」という制限の下で達成したと言うから驚きです。

Katie Jacobs Stanton

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役職: Twitter Head of International Strategy

子供の数(年齢): 3人(13歳/11歳の双子)

Stanton氏の名前を知らなくても、「ツイートする」という動詞を知らない人はいないでしょう。

実は、彼女こそ「ツイートする」という行動を動詞に変えた張本人なんです。

GoogleやYahoo!で重要なポジションを歴任した経験があるだけでなく、オバマ大統領の下、Director of Citizen Participationとして市民とホワイトハウスの対話を促す重要ポジションを担いました。

個人のTwitterアカウントではプライベートの様子も度々更新しており、以下の画像から、素敵な母の日を過ごした様子が伺えます。:)

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Angela Ahrendts

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役職: CEO of Burberry (2014年中期からはAppleのHead of Retail Businessに転職が決定)

子供の数(年齢): 3人(18歳/17歳/13歳)

2006年より約8年間務めたバーバリーのCEOの座を退き、2014年の中期よりAppleの小売り業務の戦略部分を担当することになったAhrendts氏。

ビジネス成功の最大の鍵は「他人の感情を理解し、信頼関係を構築すること」であると語るAhrendts氏は、私生活でも17年に及ぶ遠距離恋愛の末現在のパートナーと結婚し、3人のお子さんと円満な家庭生活を築いているようです。

Safra Catz

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役職: Oracle Co-President/CFO

子供の数: 2人

昨年のフォーブス長者番付女性版においてトップを飾ったCatz氏。

オラクルのクラウドコンピューティング事業の成長に貢献し、昨年だけで7つの企業買収を成功させた強者です。

Catz氏は自身の母親を「最も勇敢な母親」と評し、自身のロールモデルであると語っており、まさにその生き様を体現していると言えるでしょう。

Theresia Gouw

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役職: Aspect Ventures Partner

子供の数:2人

パワフルな母親は、ベンチャーキャピタル業界でも活躍を見せています。

Gouw氏は、海外のベンチャー事情を追いかけているなら知らない人はいないであろう、たった18名の精鋭で構成されるVC Accel Partnersにおいて、唯一の女性投資家として活躍してきました。

つい最近では自身のVC Aspect Venturesを設立し、起業家としても活躍しています。

私のような働く女性がもっと注目を浴びて、世の女性たちに私たちでも出来るということを見せることで、彼女たちが起業家や投資家として活躍出来るんだっていう自信になることが出来たらと思います。

そう語るGouw氏は、多忙を極める毎日にもかかわらず、週末になると2人の元気なお子さんと一緒に走り回って存分に家族との時間を満喫しているそうです。

Sarah Hofstetter

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役職: 360i CEO

子供の数(年齢): 2人(14歳/12歳)

デジタルマーケティングの大手企業360iのCEOを務めるHofstetter氏は、これまでにコカコーラを含む数多くの大企業のソーシャルメディア及びブランディング戦略の構築をサポートしてきました。

以下の発言から、敬虔なユダヤ教徒であるが故の葛藤も抱えていることも伺えますが、それ以上に印象的なのは、彼女のアクティブさとパワフルさです。

「家庭に没頭出来ないことで、ユダヤ教徒としての罪の意識は確かに存在しますが、理解のある組織や家族のおかげで今の生活がなりたっています。日曜日の礼拝の時に会社からの電話を取ることは出来ないけど、それが終わればその他6日間は世界のどこにだって飛び回るつもり。」

Julie Larson-green

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役職: Microsoft Chief Experience Officer, Applications and Servers Group

子供の数:2人

WindowsからXboxに至まで、マイクロソフト製品のUXを司るのがChief Experience OfficerのLarson-green氏です。

家庭と仕事の両立は時に困難であると語るLarson-green氏ですが、彼女の長女は「いつかマイクロソフトで働けたらいいなと思ってる」と語っており、ワーキングマザーとして子供にも良い影響をもたらしているあたりはさすがです。

Ann Miura-Ko

2010

役職: Floodgate Fund Co-founding Partner/Lecturer at Stanford University

子供の数(年齢):3人(6歳/4歳/2歳)

若手起業家の育成を最大の目的に創設されたエンジェルファンド Floodgate Fundの創始者であり、スタンフォード大学でも起業家の育成にまつわる講義を行うMiura-Ko氏。

Twitter、Lyft、Diggなどへの投資実績で知られるMiura-Ko氏ですが、私生活では自身を「サッカーママ(私生活の多くの時間を、子供の課外活動への送り迎えなどに費やすアクティブなお母さん)と呼び、子育てにも多くの時間と労力を割いていることが伺えます。

彼女がスタンフォード大学のレクチャーの中で語った、「特にシードステージは常に死ぬか生きるかという状態が続くもの。そういった状態の中で私生活と仕事のバランスを考えることは本当に苦しいことだから、とにかく追求するビジネスに情熱を持って取り組むことが大切だと思う。そうすれば、避けられない私生活とのトレードオフも、きっと価値のあるものだと感じられるから」という発言がとても印象的でした。

Anne Wojcicki

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役職: 23andMe CEO

子供の数(年齢):2人(5歳/2歳)

家庭で簡単に自身のDNAテストが出来るサービス23andMeの創業者、Anne Wojcicki氏。

薬事法の観点からサービスの存続を停止せざるを得ない状況に追い込まれましたが、病気の予防をDNAの観点から可能にする野望を叶えるため、今もサービス継続に向けて闘争を続けています。

現在は別居中とのことですが、私生活のパートナーはあのGoogleの創業者 Sergey Brin氏。

Brin氏との間に2人の子供を授かり、たとえどんなに忙しくとも、朝と夜の6時以降は子供たちとゆっくり時間を過ごそうと心がけているそうです。

そして、勘の鋭い方ならお気づきの通り、Anne Wojcicki氏は、前述のSusan Wojcicki氏の実の妹。まさにDNAは争えないと言ったところでしょう。

最後に

欧米では、企業のレピュテーション・マネージメントの枠を超えて、実力本位で女性及び母親が社会で活躍する為の基盤が着実に整い始めています。

こうした流れを推進するのが本記事で紹介した11人を含むワーキングマザーたちであり、女性の社会進出がようやく真剣に議論されるようになった日本でも、もっともっとキーパーソンとなる人材が注目を集めるようになればと思います。

アプリ開発初期にグロース志向のエンジニアが気にするべき3つのこと

edited by Taiyo Kojima ( nanapi Inc., )

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突然ですが、気がついたら「ただ言われたとおりにつくる」「タスクを消化するだけ」そんなエンジニアになっていませんか?

今回は、エンジニアとしてチームにJOINするとき、私が気をつけていることを中心に紹介したいと思います。「より良いプロダクト」「より良いチーム」をつくるきっかけなどになれば幸いです。

目次

1. エンジニア視点を重要視するべき?

2. PDCAサイクルのときに注意していることとは?

3. テスト・自動化を目的にしていないか?

1. エンジニア視点を重用視するべき?

エンジニア視点

・システム化することが仕事ではない

「頑張って実装したものが消される」「細かな仕様変更対応ばかりに追われる」などの経験はありませんか?

グロースハックには「オズの魔法使い」というMVPの種類があります。

(参考: グロースハックの大前提 「MVP」の種類と実例 5選 )

簡単に言えば、「全てをシステム化するのではなくある程度マニュアルで運用できるようにしておく」というものです。

これにより、「システム化」の工数がかからないうえに開発初期の「設計の変更の多さ」にもある程度柔軟に対応することができます。

特にiOSアプリになると「変更」には莫大な時間がかかってしまいますので柔軟に行きたい箇所があれば、始めはマニュアル化しておくことをオススメします。

例えば、nanapiのアンサーでは、通報による「悪質ユーザー認定」の処理を完全なマニュアルで運用していました。「どんな通報がくるのか」「どんな悪質ユーザーがいるのか」「どのように対処すべきか」などを見極めるためです。

システム化せずに柔軟に対応することで「アンサーの世界観構築」を慎重に素早く対応することができました。もちろん今ではほとんどがシステム化されています。

・パフォーマンス最大化のために

近年スマートフォンはどんどんハイスペック化していますが、そうは言っても潤沢なリソースがあるわけではありませんよね?

特に1%の改善を積み重ねていくことが重要視されるグロースハックなどでは、マシンスペックを有効活用してパフォーマンスを最大化することもエンジニアのやるべき重要なことであると言えると思います。

例えば、「カッコイイから透過画像を多用したデザイン」「画像alpha値アニメーション」などはやりがちだと思いますが、「本当にユーザーに必要なデザイン」なのかを改めてデザイナーと一緒に考える必要があるかもしれません。

機能にしてもデザインにしても「なんでもできる」という認識ではなく、「どのように表現するか」「どのように実現するか」を考えなくてはいけません。もちろん「本当に必要でないものは表現しない」という選択も時には必要になります。

・できることは沢山あるはず・・・?

エンジニア視点を貫く重要性を説明してみました。

自分が一番貢献できる部分をしっかり理解して行動することで、プロダクトやチームのパフォーマンスは最大化されると思いますし、他のメンバーにもそこを期待されるべきだと思います。

どんどん指摘して最善策を模索していきたいですね。

2. PDCAサイクルのときに注意していることとは?

PDCA

・チームメンバーと一体となること

エンジニアには多い現象だと思うのですが、PDCAサイクルを継続し続けていると「機械的」になってしまうこともあるかと思います。私もつくることに夢中になりすぎると機械的になりがちなので注意している点です。

LeanUXの基本でもありますが、チームパフォーマンスの最大化も重要な要素です。エンジニアが「機械的」になってしまうと、他のメンバーにも必ず影響しますのでプロダクト開発の中心から離れないように注意しましょう。

・1%の改善に気づけるシステムづくり

素晴らしいPDCAサイクルをまわすことができても検証がおろそかになってしまっては元も子もありません。実行するまえに必ず「検証できる基板」があることを確認しましょう。もちろんそれがない場合は構築しなければなりません。

どうしても、大きな数字に目が行きがちですが、グロースさせていくためには小さな改善の積み重ねが大切です。PDCAサイクルがしっかりワークするようにエンジニアは注意すべきだと考えます。

・PDCAサイクルで重要視していることまとめ

・ ひとりではサイクルを最適化できないことを理解してチーム一体である必要がある

・ 1%の改善を見逃さないための基盤づくり。

ROIドリブンで最適なPDCAサイクルを回すためにも基盤づくりはしっかりとやっておきたいですね。

3. テスト・自動化を目的にしていないか?

テスト・自動化

・なんのためにやるのか

カバレッジ100%のテストを達成することが目的ではありませんよね?自動化も「なんでもかんでも自動化すればいい」というわけではないはずです。

そんな思考停止したような目的を持つよりも、「なんのためにテストをするのか、自動化するのか」を一度考えてみてはいかがでしょうか?

そうすると、最低限必要なテストや自動化項目が明確になってくると思います。場合によっては上位のテストだけで良い場合もあるでしょう。

※テストコード不要と言いたい訳ではありません。どのレベルのテストがあればユーザー価値を高められるのかが焦点にするべきであると考えたいだけです。

・ここもROIドリブンで考えてみる

明確になった「テスト項目」や「自動化項目」にもROIで優先度をつけましょう。PDCAサイクルの中にちゃんと取り込んで確実に最小単位でのサイクルを達成することを優先して開発していくべきだと私は考えます。

そのためには、ある程度のマニュアル化は必要だと思いますし。ときには「自動化しない」場合のほうがユーザーにとっては良い場合もあるかと思います。ここも上記で話した「システム化することが仕事ではない」にかかる部分だと思います。

・手段や目的に囚われ過ぎないで・・・!

もちろん、自身や企業のノウハウを得るために「技術的な挑戦や最適化」は必要ではありますが、一番優先すべきは「ユーザー体験を最大化してプロダクトをグロースさせること」にあります。

ワクワクしますし楽しいのはわかりますが、手段や目的にばかり囚われないように注意したいですよね。

さいごに

ユーザー体験を向上させてプロダクトをグロースさせるために、エンジニアにしかできないことは沢山ありますが、それは「実装」だけではない場合もあると私は感じています。

私はいつも独りよがりではなく、チームのパフォーマンス向上に貢献し「最高のプロダクト」をつくるためにエンジニアとしてJOINできたらと考えています。

「チーム」も「プロダクト」もエンジニアリングして「ユーザー体験を最大化」していきたいですね。

Airbnb含むグロース志向のコミュニティマネージャーが必ず意識してる21のこと

コミュニティマネージャーという業種をご存知でしょうか?

海外の企業では一般的なこの職種ですが、まだ日本では馴染みの無い方も多いはずです。

コミュニティマネージャーとは、その名の通り、サービスを取り巻く関係者が集まるコミュニティを管理する立場を指します。

強いコミュニティは持続的なグロースの基盤」という考えに即した役職であり、特にローンチ前後や新たな拠点にサービスを展開する際には重要な役割を果たします

本日は、そんなコミュニティマネージャーが取り仕切るコミュニティ作りに欠かせない心得や注意点を、私が様々な事例を観察しながら走り書きを続けてきたノートの中からまとめて21個ご紹介致します。

1~12までは意識・戦略的な部分を中心に、13~21はコミュニティ作りに役立つ小技をご紹介しています。

1.コミュニティ無しに成長は無い

BtoB、BtoC、ニュース、エンタメ、ショッピング、健康。

どんな分野においてもコミュニティは成長の礎になります。

特にソーシャルメディアの著しい発達によって個人の発信力と個人間の情報交換量が高まる昨今、どんなにクローズドなサービスでも、サービスを形成するコミュニティ内でユニークな文化を醸成する重要性は高まっているのです。

2. コミュニティは共感の基に生まれる

コミュニティに属するメンバーを繋ぐ最大の接着剤が、共通の目的意識やあるテーマに関する意見や趣向の一致を含む共感です。

例えば分かりやすいところだと、2ちゃんねるや米国版2ちゃんねるとも呼ばれるRedditは、どちらかといえば社会不適合系で、世間を斜に構えて見ているギークな男性ユーザーを中心としたコミュニティを形成しています。

両サービス共に、とても現在のデザインの潮流を意識しているとは思えないUIではありますが、それもユーザー間に共通して存在する趣向を的確に捉えていると言えるでしょう。

提供するサービスがどんな共感をどのようにもたらすのか、事前に仮説を構築し、それに基づいたUIや機能の設計を行うことが重要です。

3. 時間がかかることを自覚する

ローマコミュニティは一日にしてならず!

グロースハックの代名詞としても知られるAirbnbは、1つの都市に焦点を絞り、ユーザーは何を好むのか、嫌うのかを1~3年間かけて探求しました。

爆速でユーザー数を増やしていく誤ったイメージが未だに強い「グロースハック」ですが、多くの急成長サービスの土台は、時間をかけて醸成したコミュニティにあるのです。

4. スタート地点を決める

「コミュニティ作りはサービス内で起こっているんじゃない!サービス外で起きてるんだ!!」

と誰が言ったかは分かりませんが、ソーシャルメディアが乱立する昨今において、ウェブサイトやアプリ内だけでコミュニティを築こうとしても、コミュニティが自然に拡大していくことは期待出来ません。

まずは現状で自社サービスがどのソーシャルメディアで最も話題にあがっているのかを突き止めましょう。

たとえ絶対数が高くなかったとしても、ローンチして間もないサービスにとって1つ1つのシェアは非常に重要な意味を持ちます。貴重なリソースが集中するソーシャルメディアを発見し、積極的にユーザーとコミュニケーションを図っていきましょう

ソーシャルメディアに限らず、最も利用者数の多い地域やセグメントに絞ってスタート地点を決めることも有効です。

5. 今あるコネクションを最大限活用する

サービスアイディアを練る際に、身の回りでサービスを使っている友人を想像出来るかどうかは、開発に向けたゴーサインを出す上で非常に重要な意味を持ちます。

この考え方はローンチ後も同様に当てはまり、コミュニティ作りを始める際にはぜひとも想像した友人に実際に使ってもらえると良いでしょう。

知人友人によっては思うように率直に意見が吸い出せないといデメリットも存在しますが、①純粋にコミュニティメンバーの母数が増える、②アイディア時点での仮説の正確性が検証出来る、③フィードバックが得やすい、④シェアにつながりやすいなど、メリットは非常に多いはずです。

6. とにかく耳を傾ける

コミュニティ作りに絶対に欠かせない作業が、直接ユーザーにインタビューを実行することです。

データ分析を通じて定量的な観点から得る情報も重要ではありますが、ユーザーの母数が少ない分、ローンチ前後は定性的な分析がより重要な意味を持ちます。

メールや選択肢形式のアンケートなど、調査には様々な手法が存在しますが、ユーザーの考えや行動を最もダイレクトに伺えるインタビューが最も推奨されることは言うまでもありません。

リーンUXの教えに基づき、コミュニティマネージャーのみならず、デザイナーやエンジニアも一緒になってインタビューを実行することが重要です。

7. ユーザー数の少なさは実験のチャンスと捉える

ユーザーの数が少ないということは、調査結果に応じて実装する改善施策がユーザー獲得や定着率に及ぼす影響も少なく、その分思い切って様々な施策を実験出来る良い機会と捉えることが出来ます。

8.ユーザーの自発性を尊重する

走り書きのため、ソースが誰であったか定かではありませんが、何かの記事で、「コミュニティの方向性はユーザーが自発的に形成するもので、作為的な方向性の決定は、無意味などころか害をもたらす危険性の方が高い」という趣旨の発言を目にしたことがあります。

私が勝手にオンラインコミュニティ最大の成功例と位置づける2ちゃんねるも、あれだけ様々なトピックが乱立し、方向性も何もないと言って良い造りであるにもかかわらず、次から次へと面白いアイディアが生まれ、愛着を持ったユーザーが後を絶たないのは、まさしく自発性を尊重した結果であると言えるのではないでしょうか。

9.データでコミュニティの成熟度を測る

定性的なデータはもちろん、定量的なデータもコミュニティ作りには欠かせません。

コミュニティ作りに注力する際には、必ずエンゲージメントに関する指標(例えば定着率、月間の投稿数、ログイン時間など)を中心に解析作業を進めましょう。

コミュニティ規模の変化ばかりに目が眩み、エンゲージメントを放り投げたまま話題性のみでサービスの規模が拡大すれば、グロースもすぐにその勢いを止めてしまいます。

Facebookとの連動で一気にユーザー数を拡大したZyngaの成長に翳りが見えたのも、コミュニティ形成を疎かにし、エンゲージメントを高め切れなかったことが最大の原因です。

10. 対等な対話を心がける

健全な、持続性の高いコミュニティは、得てしてメンバー間の関係性がフラットであるという特徴を持ち合わせています。

サービスを提供する側がただ単に発信を続けることも、メンバー間の中に(例えば注目度などで)明らかな格差が生まれることも、理想的なコミュニティのあるべき姿とは言いがたく、完全なフラットが無理だとしても、誰もが同じ土俵に立って存在しているとユーザーに意識させる仕組みづくりが必要です。

スタートアップが人材発掘にビッグデータを活用することの意義

edited by Takaya Uchida ( Vapes Inc., )

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ビッグデータ、この語句を聞いたことがない人はおそらくいないでしょう。

もしかしたら、読者の内何人かはビッグデータの分析を行うためのツールを開発しているかもしれません。

これまで活用してきたか否かにかかわらず、ビッグデータはスタートアップに必要な人材発掘、さらには社員の貢献度をより正確に測る手助けをしてくれます。

Xeroxのような大企業ではビッグデータの活用により、離職率を半分にまで下げることに成功しています。

また、入社試験で認識能力・人間性において良い成績を収めた人ほど、入社後自社にとってより優秀な人材に成長していることをビッグデータが示しています。

スタートアップ系の企業も、どのような成長段階にあろうと、Xeroxが収めたような成功を真似できないはずがありません。

さらに、THE BRIDGEに掲載された記事「ビッグデータで人材採用を変えるハッチがCAVとANRIから7,500万円を調達、新基盤「Talentio」をローンチ」でも述べられているように、これからは日本においてもビッグデータを活用した求人活動が活発化していくことが予想されます。

そこで、以下ではビッグデータの活用を人材発掘につなげていくために必要な3つの方策を見ていくことにしましょう。

*本記事はRolePointの共同創業者兼製品開発部長のKes Thygensen氏がThe Next Webに寄稿した記事(原題:How to use big data to predict the success of your startup)を参考に著者が執筆したものになります。

選抜結果をより良く解釈すること

「言うは易し、行うは難し」という批判が聞こえてきそうですが、ひとまず話を進めましょう。

採用時から志願者をより正確に見極めることができれば、入社後も将来にわたってどのように自社のグロースに貢献してくれるかを予測しやすくなります。

この際、志願者の転職歴等といった、一見マイナスな側面に着目するのではなく、自社のスタートアップに有益な能力の持ち主か否かを測ることに専念しましょう。(実際には、転職の回数が多い人も、同一の会社への勤務年数が長い人と比べて仕事の能力が劣ることはないという研究結果が出ています)

例えば、小売り業界への求職者は、姿勢、及び発言の明白さ、説得力の有無が試されます。一方、カスタマー・サービス業への志願者は、対話能力、人間関係形成能力の有無を見られます。

このように測るべき能力を絞ることは、より良い採用、仕事ぶりの評価、そして自社全体にわたる経営につながっていきます

SNSを最大限有効活用しよう

小さな企業やまだスタートアップ段階の企業は新卒や中途の採用にお金をかけられるだけの余裕はないかもしれません。

そんなときに役立つのはSNSです。

今日では人事担当の人はほとんど全てのSNSにアカウントを持っていると言われています。

かつてはSNSは気をそらす仕事の邪魔者扱いをされていたこともありましたが、SNSはビッグデータの宝庫であり、求職者がオンライン上でどのような活動を行っているかを垣間見ることを可能にしてくれます

しかし、SNSから得られる膨大なデータを自社のみのリソースで処理することは時に、非常に重荷になることもあります。

この対処法として海外における中小企業はZOHO RecruitやFacebook、LinkedIn、 Twitterといった様々なSNSから収集されるデータを分析するためにEntelo等のプラットフォームを活用し始めています。

また、国内の人材発掘プラットフォームとしてはtalentio挙げられます。

新進気鋭のこのプラットフォームは、まだリリースされていませんが、近日中にSecret Release Partyが催されることになっているので、興味を持たれた方は参加申込をしてみるといいでしょう。

これらの「人材の検索エンジン」は自社にとって必要な才能を持ち合わせ、かつ、自社を成功に導いてくれる有望な求職者の発見を手助けしてくれます。

既存社員からの紹介プログラムを充実させよう

採用試験や適性検査は確かに便利なツールですが、それ以上に、既存社員からの紹介でその人の知人を獲得していくことが今なお最も確実な人材獲得方法です。

既存社員からの紹介にビッグデータの活用をすることは鬼に金棒とも言えるのです。

転職を考えている人は、LinkedInを使っている場合、自分の履歴書を更新したり、より多くの人事担当の人とつながり、より多くの企業をフォローする傾向があります。

ビッグデータの分析結果が示すところによれば、そのような人はSNSの使用頻度が増えることにより、より多くの知人からの紹介を受け入れやすくなります。

ビッグデータの活用によって、どの求職者がより頻繁に人事担当や既存社員からの連絡に反応しているのかがわかり、その結果、どの人が既存社員からの紹介に応じそうか、ということが判断できるようになると言えるでしょう。

上記の全ては人材発掘に貢献するのみならず、新規事業を興したり、事業の拡大をしたいときに、どの既存社員が人材獲得において有望な人脈を持っているかの特定にもつながるのです。

最後に

ビッグデータは活用の仕方によって、組織全体、及び人材獲得の成功を予測するための強力な武器となりえます。

まだ、スタートアップの初期段階にある企業も、長い目で見たときにビッグデータによってもたらされるベネフィットを過小評価することなく、有効に活用していきたいものですね。

グラフと実例で分かる持続「不」可能なグロースの特徴と対策

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上記の画像は、栄養サプリを販売するHerbalifeの売り上げを示すグラフです。

グラフを見ると、1988年から2011年に至るまで、順調な成長を遂げていることが見て取れます。…が、果たして本当にその観察は正しいのでしょうか?

本日は、Herbalifeの実例とGrouponを含む2つのスタートアップにまつわる実例を交え、持続「不」可能なグロースの危険性を紹介致します。

*本記事は、data.heapanalytics.comの記事「What Unsustainable Growth Looks Like: Herbalife, Groupon, and More」を基に筆者が執筆致しております。

Herbalifeの実例

冒頭でご覧頂いたHerbalifeの売上を示すグラフは、世界を股にかけてサービスを展開するHerbalifeの全体の年間売上を示したものです。

2001年には約20億ドルで停滞していた売上が、2011年には60億ドルにも及んでおり、この10年で目を見張る成長を遂げてきたことが分かります。

Herbalifeの成長の背景の1つに、他の健康食品企業と異なり、小売店での販売の代わりに個人契約を結んだ営業マンにコミッションベースで販売を委託していることが挙げられますが、最も大きな背景として存在するのが、積極的な国際展開です。

Herbalifeは日本やイスラエルを含む有望な海外市場に積極的に展開し、その結果として企業全体の売上を劇的に拡大してきたのです。

しかし、「この劇的な成長は、Herbalifeの持続不可能な成長を隠している」と多くの専門家は主張します。

その主張を裏付けるのが、以下の2つのグラフです。

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1番目のグラフは、Herbalifeが日本に進出した1993年から2005年までの年間売上の推移を示しています。

ご覧の通り、1998年のピークを境に、継続的に売上が減少していることが見て取れます。

同様の推移を見せるのが、イスラエルにおけるHerbalifeの年間売上を示す2番目のグラフです。

イスラエルにおいても1994年以降急激な売上の急落を示しており、両国ともにピラミッド型の売上推移を記録しています。

日本とイスラエル以外にも、フランス、スペイン、ドイツなどを含む主要国において同様のピラミッド型の売上推移が記録されており、専門家はこの急速な成長と墜落を、Herbalifeの営業委託モデルに原因があると説明しています。

新市場におけるHerbalifeの急成長要因は、営業委託を任された最初のベンダーが、更に下の階層に位置する個人営業マンに商品を売り捌いた結果であり、プロダクトが実際に消費者の手元に届いた訳ではない為、市場が営業マンで飽和した瞬間、売上が急激に減少するのは当然というわけです。

実質的に各市場に置ける売上は減少し続けている一方で、急速な国際展開によって、全体の売上は上昇の一途を辿ります。

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進出済みの国の数(赤の線)と企業全体の売上の推移(青のバー)の両方を併せて示した上記のグラフは、両数値が相関関係にあることを示しており、各国のピラミッド型の売上推移と併せてみると、この主張の妥当性がよく分かります。
もちろんこのまま国際市場への拡大を続ければHerbalifeの成長は安泰ですが、国の数に限りがあることを考えれば、この「グロース」が持続不可能であることは一目瞭然

ビジネスモデルの改革無しに、持続可能な成長は望めないと言えるでしょう。

Groupon、LikeALittleの例

「世界展開もしてないし、営業委託もしてないし、ピラミッド型の売上推移も観察出来ないので、ウチは平気」

これは全く持って甘い認識であると言えるでしょう。

持続不可能な成長の主要因はピラミッド型の売上推移にある訳ではなく、「サービスが黎明期の新鮮さを失った後、需要が縮小する」ことにあるからです。

例えばGrouponの例を見てみましょう。

groupon-logo11

Grouponは過去10年間で最も急速に成長したスタートアップの1つであり、IPOの際には150億ドルの市場価値を記録。

Grouponの急速な売上の成長は、アメリカ国内における新たな都市への展開に起因しており、Herbalifeの成長モデルに相通じる部分がありましたが、以下の問題を理由に各都市における売上は減少の一途をたどります。

①参加企業の1/3が提携によって損を出した

②その結果、企業のリテンションが減少した

③サービス利用者あたりの売上が減少した

④カスタマーごとのクーポン利用回数が減少した

結果としてGrouponの株価は下落し、市場価値もピーク時の1/3にまで下落しました。

likealittle
日本ではあまり知られていませんが、ソーシャルネットワーキングサービスのLikeALittleも同様の末路を辿っています。

ローンチ直後、たった6週間で2,000万PVを記録したLikeALittleは、Facebook同様に、大学ごとに徐々にサービスを拡大していく成長戦略を採用しました。

しかし、多くの大学において学生が一週間ほどでサービスの利用を停止し、利用可能な大学を拡大することで一時的に見せかけの成長を演出するも、結果としてLikeALittleはサービス提供の停止を余儀なくされました。

上記の3つの例から、持続不可能なグロースはサービス展開の規模やビジネスモデルにかかわらず存在することが分かります。

経験から得られること

本記事で紹介した他企業の経験から、スタートアップは2つの教訓を学べるのではないでしょうか。

①まずはセグメントを絞って持続的成長を達成する

サービス提供地域の拡大は、ほとんどのビジネスにとって重要な目標です。

しかし、ビジネスの拡大に目が眩むあまり、持続可能な成長を維持するという長期的な目的を見失ってしまえば、上記で紹介した例の二の舞になりかねません。

今注目のサービスであるAirbnbやUberは、ローンチ当初に地理的なセグメントを絞って、カスタマーの意見に耳を傾けることで現在の成長に至っています。

地理的なセグメントに限らず、年齢を含むカスタマーのタイプによってセグメントを絞るのも効果的でしょう。

②離脱率に注目する

持続的な成長を測る上で欠かせない指標が離脱率です。

売上の面でどんなに成長していても、セグメントごとに観察を行い、どれか1つのセグメントにける離脱率が高ければ(リテンションが低ければ)、それは持続不可能な成長の前兆を告げるサインかも知れません。

セグメントごとの離脱率が高くないかを観察することはもちろん、コホート分析を行い、アップデート等によりサービスの仕様が異なるフェーズで獲得したユーザーが異なるエンゲージメントを見せていないかなど、詳しく観察することが推奨されます。

グロースハックジャパンでも紹介したJustin Caldbeck氏による「プロダクトの重要性」に関する記事の中でも、エンゲージメントに関する指標を観察することの重要性が指摘されています。

最後に

ややビジネス目線の記事にはなりましたが、一見順調に見える「成長」も、実際は持続不可能なケースが存在することを強調しすぎることは出来ません。

今後の成長を描く上で、そして現状の成長曲線をしっかりと把握する上で、本記事を1つのインサイトとして活用頂ければ幸いです。

エンジニア採用における3つの通説と実情

edited by Takaya Uchida ( Vapes Inc. )

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才能あるエンジニア採用に、IT業界に限らずどの業界も躍起になっていることは皆さんも周知の通りです。

FacebookやAmazonは毎年何千人ものエンジニアを採用し、全米における全企業の内73%もの組織が2014年度にはより多くの有能なエンジニアを採用していきたいと答えています。

Yahooを見てみても多くの才能ある人材を獲得すべく、FacebookやTwitterとM&A合戦を繰り広げており、2012年以来計37社の買収に成功しています。

この人材獲得に対する過剰ともいえる需要は、採用過程で人事の方々を手助けする様々なツールによってようやく解決され始めています。

新たなツールとより合理的な採用面接基準を定めることによって、テック系の大企業は70% ~ 80%もの時間(換算すると2ヶ月あたり、なんと1500時間)の節約に成功しているとも言われています。

そこで本日は、有能なエンジニア採用に成功している企業の方策を、エンジニアの採用過程における3つの通説に照らし合わせてご紹介致します。

*本記事はY CombinatorとHackerRankの共同創業者であるVivek Ravisankar氏によってTech Crunchに寄稿された記事( 原題:How To Hack Hiring )をもとに、著者が執筆したものになります。

併せて読みたい最新記事 「お前はもう死んでいる」から始めるスタートアップのプレモータム分析

通説その1:ひっかけ問題を出題することが隠れた優秀な人材発掘につながる

リクルートに成功している会社は、一般的な質問の中にひっかけ問題を織り混ぜることで、優秀なエンジニアを選別していると思われています。

しかし、例えばGoogleは実用上の能力を測る手助けにはならないとして、そのようなひねくれた難問の出題をやめました。

Intelも採用過程の透明性を高めるために志願者向けのヘルプデスクを設置し、Amazonの技術部門の前顧問も、採用面接では毎回同じ質問をしていたと述べています。

注意すべきことは、これらの変化により応募者にとって面接が有利になったということではありません。

むしろ質問の内容が事前にわかることによって、志願者はそれに対する答えを吟味しなければいけなくなり、採用側は回答のデータベースを蓄積していけることにより、志願者の能力をより客観的に測りやすくなったと言えるでしょう。

通説その2:ホワイトボードにコーディングの答えを書かせることが能力を測るベストな方法

いつまでそのような古典的な手法をとっているのでしょうか。特にコーディングの能力を測りたい場合、面接会場の雰囲気は一新すべきでしょう。

志願者がコーディングを行う環境は、実際に仕事でコーディングを行う環境になるだけ近づける必要があります。ホワイトボード上でコードを書かせることは、面接結果を歪曲してしまうことになりかねないのです。

優秀なエンジニア獲得に成功している企業では、志願者の能力を見定めるために実際の仕事場に近い環境で志願者にコーディングの能力を競わせたり、コーディングの能力を測るツールの活用、及び採用過程を全て電子化することにより効率性をあげる、などといった新たなツールが使われはじめています。

通説その3:採用に関する合否が決まったら、その応募に関する情報は破棄して次の志願者に目を移すべきである

アメリカでは、約75%もの求職者が、不採用の場合、あるいは採用を辞退した場合に、合否通知以降人事担当の人から改めて連絡がきたことがないと語っています。

しかし、エンジニア採用に成功している企業は、それぞれの志願者と採用の合否発表以降も採用、不採用に関わらず継続的に連絡をとることによって、常に雇用の可能性を探っているのが実情です。

コーディングは練習によって磨かれるスキルであるため、各志願者が後々自社にとって有望な人材にまで成長する可能性を秘めているのです。

初めて自社へ志願するエンジニアに名簿に登録してもらうことは、再度連絡をとる際の人材のプールを確保しておく、という意味において有効な手段だと言えるでしょう。

併せて読みたい最新記事 「お前はもう死んでいる」から始めるスタートアップのプレモータム分析

最後に

本記事が提供した情報は、優秀な人材確保を考えていく上での手助けになりましたでしょうか。

企業のグロースに有能なエンジニアは欠かせない存在です。

大切なことは、個々の志願者と真摯に向き合いながらも採用に有益なツールは使っていき、合否判定後も志願者とコミュニケーションをとっていくことによって、将来その人が有能なエンジニアに成長した際、自社への雇用の可能性につなげていくことだと言えるでしょう。

「お前はもう死んでいる」から始めるスタートアップのプレモータム分析

「お前はもう死んでいる」

北斗の拳のケンシロウの名台詞が、スタートアップの成長戦略策定プロセスにもたらす重要な意味を探ります。

*筆者はキャッチーな本記事のタイトルにご満悦の様子です。

死亡前死因分析

死亡前死因分析(pre-mortem analysis/プレモータム分析)は、組織の終焉を事前に予期し、その原因を探ることで成長戦略の策定を進めるマネジメント手法です。

医療の現場などで頻繁に使われる死亡後死因分析(post-mortem)が死後に死因を特定することを目的とする一方で、死亡前死因分析はまさにその反対の立場にあると言えます。

人間にとっての「死亡」、つまり組織の終焉とは、スタートアップを含む組織にとって考えうる最悪の事態です。

その最悪の事態にたどり着くまでの道筋を明らかにすることで失敗の可能性を極限まで下げようと試みる死亡前死因分析は、失敗しない為のリーンスタートアップやグロースハックに相通じる分析手法と言えるのです。

以下では、死亡前死因分析を実行するにあたっての準備と、たった2週間で1万人がウェイトリストに殺到したメール管理サービス「MailCloud」の実例をご紹介します。

Step 1. 中長期的目標を定義する

組織が終わりを迎える理由は様々ですが、包括的に見れば、組織を存続させる上で最低限必要な中長期的な目標(売上目標、目標利益など)を達成出来ないことが原因と言えるでしょう。

最低限必要な中長期的目標を定義することは、「死亡」を定義することと概ね重なり、死亡前死因分析の開始に欠かせません。

具体的な期限や数値とともに、目標を明確にすることから始めましょう。

Step 2. 最悪の事態と向き合う

組織を存続させる上で最低限必要な中長期的な目標が明確化されたら、次はその目標を達成出来なかった瞬間とその理由を探ります。

大きな夢を掲げるスタートアップにとってこのステップが最も辛いことは容易に想像出来ますが、最悪の事態とそこに到達するまでのプロセスをいかに具体的に想定出来るかどうかで、死亡前死因分析が単なる悲観論に終わるか、成長戦略の策定に寄与するかが決まります。

後述の「MailCloud」の実例でもお伝えしますが、最悪の事態に到達するまでの原因をいくつかのセグメントに分けて考えることで、より効果的な死亡前死因分析が可能になると言えるでしょう。

そして、このステップを行う上で絶対に忘れては行けない心得に、以下の3点が挙げられます。

①心が折れそうになるまで自社の弱点を突き詰める

②あらゆる面で、自社よりも他社の方が優れていることを前提に議論を進める

③失敗を恐れるのではなく、あとで後悔することを恐れる

辛く厳しい自己との闘いが予想されますが、死亡前死因分析の成否はこのプロセスの具体性にかかっていると言って過言ではないのです。

Step 3. サンク・コストを忘れる

死亡までの道筋が描けたら、いよいよ挙げられた弱点に対する対策の考案と実行に移ります。

このステップにおいても、前述の「あらゆる面で、自社よりも他社の方が優れていることを前提に議論を進める」ことが重要であり、現実的なプランニングが求められます。

また、このステップにおいて陥りがちと言えるのが「サンク・コスト(埋没費用=お金、時間、作業など、既に消費してしまい、もう取り戻すことの出来ないコスト)」にしがみつくこと。

特に既にサービスをローンチしているスタートアップにとっては、「弱点は見つかったけど、ここまで費用を割いたし、もったいないからこのまま進もう」という考え方が、死亡前死因分析を不意にしてしまう恐れがあるのです。

MailCloudの実例

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MailCloudは、クラウド上でメールアカウントを管理し、効率的なメール管理を可能にする新進気鋭のサービスです。

決して「セクシー」と呼べる分野ではありませんが、ベータ版のウェイトリストには2週間で1万人のユーザーがサインアップし、現在までに21,000人を超えるユーザーがそのローンチを待ちわびています。

そんなMailCloudの創業者であるMalcolm Bell氏が、どのように死亡前死因分析を行ったのか、具体的な数値や分析により見出された戦略こそ明かしていませんが、自身のブログにおいてその概要を公開しています。

実際のプロセス

*本記事で紹介したステップとは必ずしも適合していません。

Bell氏はまず、以下の事態を想定しました。

・クローズドのβ版をローンチするも、誰も欲しがらない

・バグだらけで、適切にプロダクトが機能しない

・アプリのレビューは最悪

・基本的に全世界がMailCloudを嫌っている

次に、MailCloudのグロースチームは、上記の事態を招いた原因を、以下のセグメントに分けて思案します。

・プロダクト(UI/UX)

・マーケティング(チャネル/クリエイティブ)

・ポジショニング(課題の発見と解決法の提案)

・チーム管理/成長プロセス

Bell氏が公開する以下の画像から詳細を読み取ることは非常に困難ですが、ホワイトボードに4つのコラムを用意し、たった30分ほどで分析プロセスを終わらせたと綴っています。

Screen Shot 2014-05-06 at 17.49.40

各機能に焦点を当てるのではなく、より一般的な視点から取り組んだ死亡前死因分析の結果は満足の行く内容であったとも語っており、その結論についてもやや抽象的ではありますが、言及しています。

①不安の解消

【訳】誰もがスタートアップの終焉に向き合うことで、重圧から解放されました。失敗する可能性と十分に向き合うことで、不安が解消されたんです。

②成長プロセス(成長曲線)の重要性

【意訳】私たちは、(正しい)成長曲線を描き、管理し、着実に実行する限り、少なくとも知らぬ間に失敗したり、ユーザーが欲しくないものを作ったりすることは無いという点で同意しました。これが出来なければ、既に「歩く屍」状態と言えるでしょう。

③ユーザーが求めるプロダクトを作る

【意訳】組織のどんな弱点も、失敗をもたらす可能性を含んでいます。しかし、もしいくつかの弱点を抱えていても、ユーザーが求めるプロダクトを作りさえすれば、成功出来るんです。

④ノー・モア・無責任

【意訳】(死亡前死因分析によって、)チーム全員が平等に責任を担っており、誰かを責めることに何の意味も無いことを認識出来ました。

⑤プロアクティブに考える

【意訳】想像される失敗から反対方向に戦略を練って、その失敗を割ける為にシンプルなプランを実行していくことは、新鮮で、素晴らしい経験だったよ。

⑥失敗が想定通りに起こらないのは良いこと

【意訳】少なくとも、もし想定された失敗が実際に起きなかったとしてもそれは驚くべきことではありません。それは死亡前死因分析の成果ですからね。

⑦心地悪さが心地よくなる

【意訳】失敗を当たり前のことと認識できたことで、意識的に向き合おうとしなかった課題に立ち向かうことが今まで以上に心地よく、確信を持って実践出来るようになりました。

最後に

狙い過ぎとも言えるタイトルで始まった本記事ですが、リスク故に失敗と向き合うことが時に困難なスタートアップにとって、死亡前死因分析は非常に重要な役割を果たすと考えます。

「失敗を恐れないこと」と「失敗と向き合わないこと」の違いを理解し、本記事を今後の成長戦略策定プロセスに活用頂ければ幸いです。

参考文献:

Fake Your Own Death: The 4-Step Startup “Pre-Mortem”

How I killed Mailcloud’s 21,000 users today.

MailCloud.com

スタートアップに欠かせない6種類の人間

漫画「ワンピース」が人気を集める理由に、「仲間集め」を重要テーマの1つとして扱っていることがしばしば挙げられます。

社会生活を送る者であれば誰もが経験する仲間集めですが、スタートアップとなればその重要性は通常以上に意味を増すもの。

そこで本記事では、Gabrielle Karol氏によりEntrepreneurに投稿されたインタビュー記事「The 6 People Every Startup Needs」を基に、スタートアップに揃えておきたい「6種類の人間」をご紹介致します。

「そんなの理想論にすぎない」、「そんな人間必要ない」、「6人もいらない」などなど、批判的な意見も多く集めそうな元記事ですが、これからスタートアップ立ち上げを志す立場、人材が原因で起業に成功・失敗した立場の方々から、活発な議論が生まれれば幸いです。

——以下本文——

スタートアップの成功に特効薬など存在しない。でも、チーム構成は、しばしばスタートアップの成功を左右する。

そう語るのは、マサチューセッツ工科大学の博士号を取得後、RFID(radio frequency identifier)系企業「ThingMagic」を立ち上げ、2010年位はNASDAQ上場企業である「Trimble Navigation」に事業売却を行った Bernd Schoner氏。

ThingMagicは元々5人のメンバーで創業したものの、事業売却が完了するまでに残った創業メンバーはたったの二人。Schoner氏は、これをきっかけにチームダイナミクス(チームで動くこと)の重要性について深く考えるようになったと話します。

「IT企業やスタートアップには、必要な役割がいくつか存在していて、それらの役割にしっかりと注意を払えば、成功の確率は向上するんです。」

近日発売予定の「The Tech Entrepreneur’s Survival Guide」の著者でもあるSchoner氏は、この「役割」に関して、「素晴らしいチームを構成するために必要な6種類の人間」が存在すると語り、最高のチームの作り方を公開しています。

No.1 技術のスペシャリスト

no1

「IT系スタートアップを始めるなら、テクニカルな知識を持った人材を囲うことは恐らく誰でも共通の認識として持っているだろう。チームの技術的なアジェンダを先導する人材は不可欠だ。」

そう語るSchoner氏がは、技術的なアジェンダを先導する技術のスペシャリストを「プリマドンナ(オペラで主役を張る女性歌手)・ジーニアス(天才)」と表現しており、裏方という立ち回りではないことを強調しています。

No.2 リーダー

no2

リーダータイプとは、典型的なCEOタイプであり、意思決定を迅速化する強い決断力を持った人間であるとSchoner氏は語ります。

「比較的大きな数(たとえば5人)の創業メンバーを擁していると、それぞれの意見の重みを均一化して、その上で意思決定を下すことは非常に困難なんだ。民主主義は素晴らしいことだけど、スタートアップにおいてはそうとも限らない。リーダー、もしくはCEOの決断が必ずしも正しいとは限らないんだけど、リーダーとその決断が他のメンバーに支持されているなら、それに越したことはない。」

No.3 業界のベテラン

no3

スタートアップがしばしば見過ごしがちな一方で、その重要性を忘れてはならないとSchoner氏が語るのが、長年IT業界で手腕を振るって来た業界のベテランタイプです。

「業界についての見識が深い人材は、スタートアップにとって非常に大きな価値を提供する。彼らが目指すのはクールなものだったり、新しいものではないけれど、それでも彼らはある業界において何が必要か、心底理解しているんだ。」

No.4 営業の鬼

no5

『「営業の鬼」タイプの人間は、技術に関する見識だけではなく、どうやってカスタマーにプロダクトを売ればいいのかを分かっている。技術畑の人間は営業のエキスパートをチームに据えることの価値を見くびっている人も多いんだけど、誰かにお金を払わせるのであれば、問題は技術だけでなく、会社がカスタマーに与えられる価値をしっかりと考えて行動出来る人間が必要なんだ。』

企業やサービスの性質によって営業の価値は左右されますが、toBビジネスであれば、その力の重要性は明らかでしょう。

No.5 スーパースター

no6

「ここで言うスーパースターって言うのは、もしかした技術のスペシャリストかもしれないし、CEOかもしれないんだけど、肝心なのはスタートアップの下に人を引き付ける力を持っているということ。」

Schoner氏はそう語り、具体的な職務に関しては以下のように言及しています。

スーパースタータイプの人間の主な職務として挙げられるのは、マーケティング戦略の立案と実行。スタートアップは、いわゆるスーパースタータイプの人間を業界内の重要なカンファレンスやミーティングに積極的に送り出して、認知度を高めていくことが必要です。」

No.6 財務のスペシャリスト

no7

コスト管理の重要性は、組織を運営しているのであれば勿論ですが、特にプロダクトを市場に届ける前の段階においては重要な意味を持つとShoner氏は語ります。

「数字の分かる財務のスペシャリスト、はスタートアップにとって非常に重要な存在です。6人の人材を雇用出来るフェーズになければ財務のスペシャリストは前述の5人の後に採用しても良いですが、少なくともお金の管理が出来る人材が1人擁しておくことは必要ですね。」

最後に

読者の皆様は、Shoner氏が語る「スタートアップに欠かせない6種類の人間」に関して、どのような印象をお持ちになったでしょうか。

理想のメンバーであることは間違いありませんが、コストのことを考えれば、これだけの人材を一度に集めることは至難の技という印象を持たれた方も多いのではないでしょうか。

私はまだ起業経験がなく、大きな組織を統率した経験もないため多くは語れませんが、今後チームを組んでプロジェクトの始動を試みる際には、自分はどの立ち位置にあるのか、どんな人材を周りに置けば良いのかを考える上で1つの参考に出来ればと思います。

グロースの前に絶対欠かせないコミュニケーションハック

edited by Takaya Uchida (Vapes Inc.,)

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NEW スタートアップに欠かせない6種類の人間

「グロースハック」は、一般的に、旧来のマーケティング手法と決別し、ユーザー情報に関するデータ分析やソーシャルメディアの活用などといった手法に重点をおいてグロースを実現していくこと、と理解されています。

もちろんこれらが重要であることに間違いはありませんが、「ハック」という語句のみに着目してしまうと、どうしても以下の点を見落としてしまいます。

・   適切なプロダクトの評価方法

現時点において、ソーシャルメディアで自社プロダクトがいくら注目を浴びていても、それが必ずしも投資に対する利潤向上に繋がらない場合があります。データを重視する「グロースハック」ではユーザー数に関するデータが明確に現れるため、ユーザー数が伸び悩んだとき、たとえ既存ユーザーの間でプロダクトの評価が向上していても、そのプロダクトへの予算が削減される可能性もあるのです。

・ 商品開発>マーケティング

プロダクトに対するユーザーからの評価が良いとき、その評判は口伝えで広まっていきます。データ分析、ソーシャルメディアの活用に焦点を当てるあまり、プロダクト開発が疎かになってしまっては、本末転倒と言えるのです。

・   コミュニケーション

持続可能なグロースには、グロースから得られたユーザーに関するデータとのコミュニケーション、及び社員間でのコミュニケーションが重要な役割を果たします。

以下では、上記の3点目(「コミュニケーションハック」と呼ぶこととします)に関して議論を展開していきます。

*本記事はtheMix agencyの創業者兼CEOのVanessa Camones氏によって、The Next Webに寄稿された記事(原題:Real growth hacking is really about communication hacking)を基に筆者が執筆したものになります。

データ解析偏重の負の側面(ユーザーによる定性的評価に対する認識が欠落しがち)

グロースに関する数値やユーザー情報は、自社のプロダクトの成長を測る上で非常に有効なツールです。

しかし、プロダクトを世に出すということは、単純にインストール数やクリック数を伸ばすことだけではありません。

数値のみに着目すると、ソーシャルメディア上でのプロダクトの評価・評判を見逃す危険性も孕んでいるのです。

ユーザーが自社のプロダクトをどのように使用しているかを分析し、ユーザーの意見を有効活用していく方策をたてないと、プロダクトをより効率的に売り込むせっかくの機会を逃し、更には、プロダクトの成長を促進してくれるコアユーザーも失いかねません。

マーケティングの専門家Dan Kaplanが最近指摘したように、プロダクト自体の性能が悪い場合、グロースハックによる成長は見込めず、最悪の場合、ユーザーの間にプロダクトに関する悪い評判が広まり、グロースの可能性自体がなくなってしまうこともあり得るのです。

参考記事: 成功するために、グロースハックはマーケティングよりもプロダクト開発に焦点を当てなければいけない

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(プロダクトの重要性について語るKaplan氏)

NEW スタートアップに欠かせない6種類の人間

ユーザー情報をチーム内でリアルタイムに共有する重要性

コミュニケーションハックを実行する際には、チーム内の誰がどのくらいの頻度で進捗状況を確認するか、ということも非常に重要です。

チーム内の全員、少なくとも部署毎のリーダーが、リアルタイムでユーザー情報をきちんと把握している必要があるのです。

ユーザーに関する情報はどれをとっても自社全体の業績に多大な影響を与える可能性があり、一つでもチーム内で上手く共有されていないと、実際の対策を講じることが困難になります。

例えば、ウェブサイトの登録にユーザーを誘導するページのA/Bテストを行い、「モバイルユーザーは登録ページに飛んでも登録しない傾向がある」という結果が得られても、ウェブ開発の担当者がチームリーダーにその結果を伝え忘れてしまえば、それまでの努力が全く活かされなくなってしまうのです。

プロダクトの開発とマーケティングのチームは統合しておくこと

グロースハックを謳う会社は、開発チームがユーザーのデータを活用して実際にソーシャルメディアキャンペーンを展開するわけではないことを忘れがちです。せっかく得られたユーザー情報も、開発チームがマーケティングチームにまわさなければ、宝の持ち腐れになるのです。

そのため、開発とマーケティングの人員は同じチーム(理想的には物理的に同じ場所)に配属し、得意とする分野を互いに共有させることが非常に重要と言えるでしょう。

コミュニケーションハックはスタートアップのみならず、大企業の成長にも欠かせない

グロースハックという言葉自体は、最小のマーケティングコストでプロダクトを世に出そうとするスタートアップ系の会社によって多く用いられています。

しかし、既にブランド化に成功し、業績が上向きの大企業も、既に獲得したユーザーに関する情報をいかに活用し、持続的に成長を促進する手段を模索していくことが必要です。

ユーザー情報を有効活用することにより、大企業もスタートアップ系の企業と同様に俊敏性をもって対応することが可能となります。

何よりも、既に軌道にのっている企業は、SMMを講じる上で必要なユーザーに関するデータベースを持っているため、スタートアップ系の企業よりも立ち位置が良いとすら言えるのです。

最後に

ユーザーからのフィードバックを活かし、業務に関する将来設計を立てる上で、企業はユーザー情報の分析・解析を行う重要性を認識していく必要性があります。

これは顧客やユーザーの意見に耳を傾けるのみならず、プロダクトの開発、及び改善に関して社内におけるコミュニケーションを促進していくことを意味しているのです。

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Optimizely使ったらRPV上がったwww (Optimizelyを使った5つのA/Bテストによる改善事例)

*本記事は、2ちゃんねる発、佐々木希主演で映画化もされた、風俗に行ったら人生が変わったお話とは一切関係ございません。

おはようございます。完全なる釣りタイトルで始まりました、growth hack japanです。

本日は、Optimizelyのブログで紹介された、A/BテストによるRPVの改善事例をご紹介致します。

今後のA/Bテストの参考としてご覧頂ければ幸いです。

RPVとは

RPVとは、Revenue Per Visitor(訪問あたりの収益)の略語です。

従来のマーケティングであれば最重要KPIとされてきたCVR(コンバージョンレート)ですが、単価を下げれば自然と向上するCVRとは異なり、ビジネスの本質をより正確に計測出来るRPVは、データにうるさい本場シリコンバレーのグロースチームに重宝されています。

本日は、「風俗行ったら人生変わったwww(映画公式サイト)」さながら、大人気子供向けアニメ「VeggieTales」の通販サイトが、「Optimizely使ったら大幅にRPV上がったwww」例をご紹介致します。

サイト全体で、RPVが前年比38%、CVRが42%改善した施策の数々は、皆様の日々のA/Bテストにも応用が可能であるはずです。

カテゴリページ

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上記の画像は、改善前のVeggieTalesのカテゴリページです。

ご覧のように、かなり大きく、目に飛び込んでくるバナーが随所に設置してあり、カテゴリページにとって最も重要な、「どこに行けばどの商品に関する情報が見れるのか」という観点から劣悪なページ構成であると言えます。

この問題に目をつけた改善チームは、「バナーを削除することで、より高いRPVを達成出来る」と仮定し、以下の画像の通り、各商品画像の真上に陣取っていた大きなバナーを取り除きました。

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結果として、各カテゴリページの改善はRPV17.4%の改善(統計的信頼度:95.3%)に結びつき、大きな成功を収めています。

商品ページ

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上記の画像は、改善前のVeggieTalesの商品ページです。

一見するとなんら変哲のない商品ページではありますが、改善チームはヒートマッピングツールを利用し、①スペースの使い方、②ページ内の無駄な要素、③統一性の欠如に問題が存在することを突き止め、以下の画像の通り改善を加えました。

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改善後は、ご覧のように、ファーストビューから関連性のある商品(Related Products)が消え、CTAボタンを含むコンバージョンに直接関連する要素はより見やすくなり、商品詳細のタブの数も3から2へ減少していることが分かります。

結果として、各商品ページの改善はRPV13.9%の改善(統計的信頼度:96.1%)に結びつき、大きな成功を収めています。

決済ページ

商品の購入が決定する決済ページは、正にRPV改善の要とも呼べるページであり、購入からユーザーの気を逸らさないための施策が必要です。

しかし、以下の改善前ページの画像を見てみると、その他のページにも見受けられたヘッダーやフッターがそのまま適用されており、みすみす機会損失を生む抜け穴を作っているとも取れるページ構成になっています。

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この問題に目をつけた改善チームは、「購入を確信させる為の要素(例えば送料無料の文言やサービスの安全性を知らせるための会社概要など)を除く全ての要素をフッター及びヘッダーから取り除くことでRPVが向上する」と仮定し、以下の画像の通り、決済ページからフッター及びヘッダーを削除しました。

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結果として、決済ページの改善はRPV14.3%の改善(統計的信頼度:98.1%)に結びつき、大きな成功を収めています。

ホームページ

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上記のように、改善前のVeggieTalesのホームページには、コンバージョンを高めるための施策と思われる送料無料のバナーが設置してありました

もちろん送料無料のアピールはコンバージョンを高める上で確実に考慮すべきアイテムの1つですが、VeggieTalesの場合、送料無料のバナーによって、今まで獲得してきた多数のフォロワーやいいね!というSNS上の財産を上手にアピール出来ていなかったのです。

この問題に目をつけた改善チームは、①コミュニティ内のコミュニケーションの促進と②社会的承認による安心感のアピールを目的に、単純にソーシャルアイコンを大きくするだけでなく、今までは表示していなかったFacebookとTwitter上のファン数を大々的に公開する施策を取りました。

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結果として、FacebookやTwitter上のファン数が更に拡大しただけでなく、一見コンバージョンとは関係の薄いように思えるホームページの改善が、RPV36.8%の改善(統計的信頼度:95.7%)に結びつき、大きな成功を収めています。

スマホ最適化

以下は、改善前のVeggieTalesのモバイルサイトです。

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ご覧の通り、最適化の「さ」の字も実行されていない名ばかりのモバイルサイトであり、コンバージョンはおろか、モバイルデバイスからはサイトの回遊も困難な状況でした。

この問題に目をつけた改善チームは、至急テンプレそのままのレスポンシブデザインを採用し、モバイルサイトを制作したところ、RPVに28.1%の改善(統計的信頼度:99.1%)が見受けられました。

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昨日の記事「Googleが明かすスマホサイト最適化25の最新ルール」でもお伝えしたモバイルサイト制作の重要性ですが、この事例を見てもその重要性は明らかと言えるでしょう。

最後に

以上、RPVが前年比38%、CVRが42%改善したVeggieTalesのOptimizelyを使ったA/Bテスト改善事例をお伝えしましたが、元記事には、「ホームページに加えた改善を全サイトに適用すれば、更に大きな改善が生まれる」と豪語しており、改善はまだまだ始まったばかりといった印象です。

一方で、成功体験ばかりが語られた本記事ではありますが、(公表はされてませんが、)失敗も多かったことと思います。

100回の内20回成功すればマシと言われる改善サイクルですので、読者の皆様も、本記事を読んで何か気づくことがあれば、根気よく改善に挑んで頂ければ幸いです。

Googleが明かすスマホサイト最適化25の最新ルール

Ryutaro Mori

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NEW スタートアップに欠かせない6種類の人間

検索エンジン大手グーグルが、スマホサイト最適化に関する大規模なリサーチを行いました。

その結果から導き出した「スマホサイト最適化25のルール」は、モバイル時代、特にtoCビジネスには欠かせない内容です。

調査に関して

本調査は、GoogleとAnswerLabの共同指揮の下に行われました。

モバイルサイトにとって最良のデザイン慣行を提言することを目的に行われた本調査は、以下の方法論で実行されています。

・シカゴ・サンフランシスコにて、119時間のユーザービリティテストを敢行

・iOS・Android両方を含むユーザーに調査を実施

ユーザーは、商品の購入、価格の調査、予約など、コンバージョンに関連するタスクを実行し、各サイトのユーザービリティを評価する

・ユーザーの評価に加え、リサーチ担当者も客観的評価を行う

調査に関する概要はほどほどに、早速25のルールを見ていきましょう。

【HP&サイトナビゲーション 1~4】

1.CTAを何より目立たせる

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「会員登録」や「無料お試し」などを含む、サイトの中でも最も重要なCTAボタンは、必ずユーザーの目に留まる、サイトの中心に設置しましょう。

優先順位の低いタスクを求めるCTAボタンやその他要素は、スクロールダウンしないと見れないページ下部や、メニューの中に設置し、最重要であるCTAボタンをより際立たせましょう。

2.メニューは簡潔に

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デスクトップではCVR増加に貢献しうる詳細なメニューリストも、モバイルでは見辛さが増すだけ。リストの数は、小さなスマホ画面のスペースを埋め尽くさないように、最小限に留めましょう。

各リストのタイトルも、とことん明確で分かりやすい、短いタイトルに変更しましょう。

3.トップページ回帰を簡単に

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モバイルユーザーの多くは、サイト内各ページの上部に存在するカンパニーロゴを利用してトップページへの遷移を試み、意に反してロゴにリンクが設定されていなかった場合、大きなフラストレーションを感じるとの調査結果が出ています。

画像にあるように、必ずページの上部にロゴを設置し、ユーザーが難なくサイトを遷移出来る構造設計を心がけましょう。

4.プロモーションもほどほどに

プロモーションや広告がCTRボタンに隣接している場合、ユーザーの気が反れ、結果的にコンバージョンに繋がるタスクの実行が困難になるケースが調査の中で見られています。

「ユーザーの目に付くこと」ばかりに気が向き、ナビゲーションに影響が出ていないか、サイト内を見直してみましょう。

HOT Optimizelyを使った5つのA/Bテストによる改善事例

【サイト内検索 5~8】

5.サイト内検索を容易に

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目的が明確なユーザーほど、サイト内検索を利用する傾向にあります。

最もコンバージョンに近いユーザーを逃さない為に、サイト内検索バーは必ず最も目立つ場所に設置しましょう。

6.最高の検索体験

モバイルユーザーは、デスクトップユーザーに増して、不必要なアクションをとったり、目的に到達出来ないまま複数ページを回遊することを嫌います。

ユーザーのイライラを助長しない為にも、①1ページ目に表示される結果と検索キーワードの関連性、②オートコンプリート、③誤字脱字の自動訂正など、最高の検索体験を提供しましょう。

7.詳細検索機能の最適化

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メニューやキーワード検索では商品を絞り切れなかった場合、ユーザーは詳細検索機能を使います。

実験の結果によると、①絞ったはずが検索結果がいっこうに減らない、②絞った結果検索結果が0件になったなどのケースにおいてユーザーは強いフラストレーションを感じる傾向にあり、単に詳細検索機能を設置するだけでなく、商品の在庫状況などと併せてソートの方法にも工夫をこらす必要があることが分かります。

8.検索は検索前に始まる

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カスタマー層が多様な場合、商品数が圧倒的に多い場合には、サイト流入と同時にに性別、欲しい商品のカテゴリ(靴、鞄などの大カテゴリ)、サイズなど、2~3の質問を事前に問いかけましょう

その後のキーワード検索体験が、より心地いいものになります。

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【コマース&コンバージョン 9~13】

9.アクティベーション>レベニュー

流入したばかりのユーザーに購入や予約等のコンバージョン関連タスクを求めるのは、多くの場合CVRを押し下げる原因となります。

初めて入ってきたユーザーには、焦ること無く、商品やサイトの探索を中心にサイト内を遷移してもらうサイト設計を心がけましょう、

10.会員登録無しで購入

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たとえ購入意欲がピークに差し迫ったときでも、会員登録の必要性によって購入意欲が減退すると訴える調査対象ユーザーが多く見受けられたと報告されています。

初めて購入するユーザーのためにも、「会員登録無しで購入」というオプションは1つ設けておいて損はないでしょう。

11.手元にある情報を最大限活用

ユーザーが登録を嫌がる理由の1つは、情報入力の手間です。

既に登録済みのユーザーには、絶対に同じ情報を度々入力させることの無いようにオートフィル機能を。新規ユーザーには、登録の手間を大幅に削減する決済サービスの導入などを考慮すると良いでしょう。

12.クリック・トゥ・コール

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複雑な情報やセンシティブな情報を取り扱う際には、クリック1つで電話がかかるクリック・トゥ・コールボタンを設置し、ユーザーの不信感を取り除きましょう。

ネットセキュリティに対する意識が高まる昨今、電話での登録の方が安心出来るというユーザーが非常に多いようです。

13.一手先を見越す

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たとえ購入意欲がピークに達しても、時間の関係等によってその場でコンバージョンに辿りつかないケースは多く存在します。

そんなユーザーでも時間の余裕があるタイミングで後々購入に踏み切れるように、「買い物かごに入れる」、「SNSでシェア」、「メールで送る」などのオプションを必ず用意してあげましょう。

マルチデバイス時代には特に重要な施策です。

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【フォーム入力 14~18】

14.入力プロセスの最適化

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スマホにおける文字入力は、デスクトップをはるかに凌ぐ苦痛をユーザーに与えます。

「登録要項はこれ以上減らせない」という時でも、①リターンを押すと次の項目に自動で移動、②番号入フォームには自動でナンバーパッドを表示するなど、プロセスに存在する無駄をとことん省きましょう

15.入力メソッドの最適化

各入力項目に対して、最適なインプットメソッドが適用されているか、確認しましょう。

例えば年月日であれば年、月、日と別々に登録するのではなく、以下の画像のように一括で設定出来ればユーザーの苦労も大幅に削減します。

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16.カレンダーのビジュアル化

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特に予約商品を扱うサイトの場合、必ずカレンダーは数字だけでなく、ビジュアルで見せてあげましょう。

カレンダーアプリを開くがために離脱し、そのまま帰ってこないケースもおおいに考えられます。

17.入力エラー対策

1つの項目の入力エラーによってその他全ての入力データが消えてしまう、そんな悪夢とも呼べる体験を私も何度体験してきたかわかりません。

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各項目に明確なラベル(「PW」ではなく、「8文字以上のパスワード」など)を張ることはもちろん、エラーを確認するとその場で知らせてくれるオート・バリデーション、そして、万が一更新しても入力データをしっかりと保存してあげるなど、入力エラーによるフラストレーションを極限まで下げる取り組みを意識しましょう。

18.エコと予測可能性

入力項目は最小限に抑えましょう。

オートフィルを使って項目の手間を省ける場合(例えば郵便番号)には、必ず利用しましょう。

また、どうしても数が減らせない場合には、入力をいくつかのステップに分け、各ステップ及びその進捗状況を表示し、ユーザーに現時点での立ち位置を把握させてあげましょう

終わりが見えるか見えないかで、ユーザーの心理的負担は大きく変化します。

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【ユーザービリティ 19~25】

19.サイト全体をスマホに最適化

一部はデスクトップ対応、一部はスマホ対応という中途半端なスマホサイト最適化が多く見受けられます。

本調査の中でもそのような「混合型」のウェブサイトはかえってモバイルユーザーのUXを悪化させるという結果が出ており、サイト全体をスマホに最適化させることが重要であることが分かります。

20.ノー・モア・ピンチ

モバイルユーザーは、画面をつまんで(ピンチ)ズームアウト・インすることに嫌気が差しています。

イライラを助長するのみならず、ズームの過程でCTRボタンを見逃している可能性も多く調査の中で指摘され、「ノー・モア・ピンチ」、ズームアウトやズームインの必要の無いウェブサイトの制作が急務と言えるでしょう。

21.画像の拡大

単純に画像を掲載するだけでは、ユーザーの購買意欲を最大化することは出来ません。

特にアパレル製品に関しては、高画質な画像を、拡大して閲覧出来るように表示するだけで、ユーザーが得る情報量に大きな差が生まれ、結果としてコンバージョンの向上につながりやすくなるでしょう。

22.オリエンテーションの最適化

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情報量が多く、ランドスケープでの閲覧が最適な場合には、ユーザーにポップアップでお知らせしてあげましょう。

一度に表示される情報量が増加し、ユーザーにとってみれば大きなストレス解消ポイントにもなり得ます。

23.1画面にキープ

複数のウィンドウを使っての操作は、ユーザーが本体サイトに戻ってこない可能性を高めるリスクを孕んでいます。

同サイト内コンテンツを別ウィンドウで開くボタンの設置を避けることはもちろん、ユーザーが他のウィンドウを開いて更に安い情報を探しに行くことのないように、単一ウィンドウ内にクーポンや比較情報を設置しましょう。

24.「フルサイト」の表示はNG

モバイルサイトに良く見かけるのが「フルサイト」、「フルサイトはこちら」といった文言。

本調査内でユーザーが「モバイルサイト」と「フルサイト(PC版)」の2つのチョイスを与えられた際、ユーザーは「モバイルサイトは情報がぎゅうぎゅうに詰められて見づらい」、「フルサイトの方が(実際にそうではないが)たくさん情報が入っている」と言った印象を覚えたと言います。

そうした誤った解釈の結果、モバイル最適化のなされていない「フルサイト」に飛ばれては、せっかくのモバイル最適化も骨折り損のくたびれ儲けです

細かなことですが、「フルサイト」ではなく、「PC版」や「デスクトップ版」といった表現で誤解を減らしましょう

25.位置情報取得は慎重に

ユーザーの利用状況を理解する前に位置情報を取得し、その情報に基づいたコンテンツを推奨するのは単なるおせっかい以外の何物でもありません。

実際に調査の中でも、「別の場所のホテルを予約しようとしたのに、地元のホテルが紹介されて混乱した」という声がユーザーから聞かれたようで、位置情報の取得はある程度慎重になった方が良いことが分かります。

あくまで位置情報はユーザー自身が入力することを前提に、「地域限定のお得な情報をGET」といったようなCTRボタンを用意しておくのが効果的と言えるでしょう。

最後に

モバイルユーザーは、モバイルのキャパシティがデスクトップに比べて劣ることを考慮せず、デスクトップにおけるUXと同等の体験をモバイルサイトに求めます。

求める水準が高いユーザーのニーズにもしっかりと応えていけるように、本記事でご紹介したスマホサイト最適化25のルールを必ず抑えておきましょう。

また、技術的なチェック項目として、以下の5点も必ず抑えておきましょう。

・出稿中のスマホ向け広告が、デスクトップサイトに誘導されてないか確認する

・円滑な体験を演出するため、ページのダウンロード回数は最小化する

・複数のブラウザ、バージョン、デバイスでモバイルサイトの動きを確認する

・ページコンテンツが論理的な順序でローディングされているか確認する

・モバイルサイト全体の分析を実行する

参考:PRINCIPLES OF MOBILE SITE DESIGN:DELIGHT USERS AND DRIVE CONVERSIONS

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